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「誰が小僧だ。チビ」
そう聞こえたと思った瞬間、世界が真っ黒に染まった。私の友達が殴られていたのだ。
でも、動けなかった。
(どうすれば……。怖い、怖い、怖い)
そんなことを考えている間にのっぺはもっと殴られる。
(このままじゃのっぺが殺される。イヤだ……イヤだ!!!)
もう、こんな世界滅んでしまえばいいのに・・・・・・
そう思った瞬間、ジュリカルの身体は黒い闇に包まれた。
「ジュリカル!」
マイロが慌てて黒い闇を除けようと光魔法を使うがもう、遅かった。ジュリカルの魔法が暴走していたのである。
魔法には人それぞれの特性がある。例えば、マイロなら人々に希望を与えると魔法が強化される。
ジュリカルの魔法特性は《感情》である。感情の種類、強さによって魔法の種類、強さが変化するのだ。
今、ジュリカルが感じているのは“絶望”それも最大級の・・・・・・
ジュリカルは容赦なく王子に暗黒魔法をぶつける。
「私の友達に何するの」
そして、そう言った瞬間、ジュリカルの意識は絶望に囚われた。