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r.「ここもね、昔は賑やかだったんだよ」
m.「へぇ、そうなんだ」
昔もという事は、この周辺に住んでいる子なのかな。それにしても、何故ここに閉じ込められていたのだろうか。俺の謎は深まるばかりだったが、その”涼架”の雰囲気のせいでそんな謎を気軽に聞け無かった。
r.「あ、あった。この玉を一緒に運んで。」
m.「あ、うん。」
その玉と言うのはエレベーター近くにあった、青色のガラスで出来た玉だった。おそらくこの玉をあの、玉が無かった台にはめるのだろう。
ガタッ ガチャ…
r.「やったぁ、開いたね!」
m.「そうだね、でも、どこに向かえばいいんだろう。」
r.「あ、僕2階の何処かの鍵もってるよ!」
m.「じゃあそこに向かってみよっか」
2階に着くなりその鍵が使えるであろう部屋に辿り着いた。しかし、その部屋からはガタガタと音が響いている。
r.「誰かいるのかな。」
m.「俺の友達かも…」
r.「それなら、入ってみよっか。」
そう言って、部屋に入ると誰もいないという不思議な現象が起こった。
m.「あれ、?さっきまで物音したよね?」
r.「う、うん。きっと気のせいだったんじゃ…」
ガタガタッ、バコン
大きな音を出し、床から化け物が飛び出してきた。
r.「あ、逃げなきゃ」
行くよ、と手を引かれ、彼と一緒に逃げる。でも、何故か化け物はそんなに追っては来なかった。
r.「あ!この板を使って別館に行けるんじゃない?」
m.「別館…」
別館。滉斗と綾華が向かった場所だ。もしかしたら、その2人と髙野がいるかもしれない。俺は別館に迷いなく行くことを告げた。