「ねえなっちゃん!」
らんがなつの顔に新距離で話す
「うるさい…耳元で叫ぶな」
「なっちゃんは何の部活入るの?」
夢学園では必ず何かの部活または委員会に入らないと行けないのだ
「……演劇団」
「おぉ!」
らんが目を輝かせる
「俺も何だ!なっちゃんと一緒なんて凄すぎる!」
「こさめも演劇団入るよ」
こさめが歩きながら会話に入ってきた
「…誰?」
なつがこさめを睨む
「わぁ…怖いねこれが元人気子役の裏側か」
「……さっさと名乗れ」
「雨乃小雨!中学生の時演劇部に入ってました!」
手でピースを作り、手をなつに近づける
そのピースを振り払いまた睨む
「……」
「何?そんな睨んで…」
「2人とも!ここで喧嘩はしないで!放課後三人で見に行こ?」
らんが2人の間に入る
「うん!」
少し薄暗い廊下
この学園では新しさがあると言われているが
ここだけが何故かぼろぼろである
「えっと演劇団の教室は…あれ?ここら辺のはずなんだけど…」
らんが頭もボリボリとかく
「…もしかしたらもう無くなってたり」
なつが呟く
「えぇぇぇ!」
なつの耳元でこさめが叫ぶ
「うるせぇよ!」テシッ
限界が来たのかついにこさめも軽く頭を叩いた
「痛っ…」
「…あっここかも」
教室プレートは少しボロっとしていて
『演劇団』と書かれた紙がセロテープで貼ってある
「……ボロすぎ」
なつが残念そうな顔で見つめる
「とりあえず入ってみよう!」
「あっちょっま!」
らんの声を聞きもせずこさめがドアを凄い勢いで開けた
「たのもーー!」
「おわぁ!?」
何処となく抜けているような声が聞こえた
「あれ?新入生さん?」
優しく癒される声も聞こえた
「体験?」
低音でイケボな声も聞こえた
いろんな声が一つの教室に響き渡る
「あのっ…体験しにきました…」
らんが恐る恐る話す
「……」
なつはらんの後ろで睨むまるで子犬みたいに
「よろしくね俺は2年生の緑川須知だよ」
「同じく2年生の西園寺尊だよ!よろしく」
「2年…伊龍入間…」
2年生の先輩たちがらん達を出迎えた
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