薄暗い教室だ。 カテーンは穴だらけ、窓は少し割れていて、 片方のドアは壊れてる。
「皆んなお名前なんて言うん?」
みことがふわふわとした口調でらん達に名前尋ねる
「いっ一年一組の桃桜蘭です」
らんが慌てながら自己紹介をする
「らんらん!宜しくね」
すちはあだ名が独特である
「わぁ!俺もそう呼ぶ!」
「お前は?」
いるまがこさめに聞く
「はい!同じく一年一組の雨乃小雨です!中学の時は演劇部入ってました!」
元気よく返事し大声量で自己紹介をする
「…君は?」
「ッ……」
らんの袖を引っ張る
「なっちゃん?」
「…いっ暇…那津…です…」
なつが自己紹介した瞬間先輩たちの顔が
変わった
「…暇…那津って」
みことが声を震わせなが言う
「……」ギュ
ついになつがらんに抱きつき先輩達を睨む
「どうした…の?」
「なつくん?何で先輩のこと…睨むの?」
突然のキャラ変に驚きを隠せない2人
「暇那津、元人気子役…10歳で突然子役を辞めた伝説の子役だよな?」
いるまが低い声でなつに問いかける
「……そうだけどッ」
なつの目に涙が浮かぶ。怖がっているようだ
「…俺たち…ね」
すちがなつに近付く
「…なっ何」
「君のこと…探してたの」
そう言いながら手を握るその手はとても暖かい
「へっ…?」
何が起きたのか全くもって理解できていないなつの目はまん丸としていていた
らんの場合は瞳孔ガン開きである
「どういう…ことですか?」
こさめが先輩達に聞く
「俺達の演劇団は先輩達が卒業して人が足りなくなって、そのせいでなんも演劇なんかなもんできなくなったんだよ…」
いるまがなつを引っ張りながら言った
「引っ張んなッ…」
なつがいるまも上目遣いで睨む
「……」〈真顔でガン見〉
「何…?」
「嗚呼…気にしなくてもええよ」
「…暇ちゃん」
独特的ネーミングセンス
「だから君のような元人気子役が俺たちの演劇団に入ってくれる事を願ってた…特にいるまちゃん」
「ん”ぅ”う”ん”!」
その話から避けるように大きく咳をした
「…???」
「入って…くれるの?」
すちが少し心配そうに言う
「嗚呼…」
「!」
「ありがとうーー!」ギュー
「ん”!?//」
なつの顔は真っ赤になったりんごみたいに
「あっ俺たちも入りまーす」
らんたちがスっと手を挙げて言った
「うぇぇ!ありがとう!」ギュ
みことが飛び跳ねて抱きつく
「わぁ…」
こさめが凄い嫌そうな顔する
「!いるま先輩!」
ランが手を広げる
「……」ギュ
だがいるまが抱きついたのはなつであった
「……//」
「何故!?」
らんは少し悲しくなった
コメント
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ありがとうございます