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主要登場人物一覧
蔵島壱成(19)…2代目主人公 ULTIMATE緊急事案機動処理部隊第1班所属
中島佑紀弥(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
松浦風雅(19)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
長内貴也(52)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(23)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
柳生敦也(51)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊所属
赤木龍一(33)…ULTIMATE緊急事案機動処理部隊長
室口翔平(42)…ULTIMATE3代目総監
福良啓二(29)…ULTIMATE総監秘書
岸田正龍(25)…警衛局中央監察部首席監察官付き監察官
工藤哲也(45)…警衛局中央監察部首席監察官
「特殊広域緊急機動部隊(ULTIMATE)の組織改革及び組織拡大のため実動部隊の増加そして新たな部隊の追加を行うことになった。今から第6第7第8実動部隊のメンバー発表を行う。これに呼ばれた者はこの後1ヶ月間の候補生訓練を受けその後ULの正式隊員として勤務してもらう。それでは発表を行う…」
岸田が言っていた時だった、警備に当たっていた守衛警衛官を押しのけ1人の警衛官がやってきた。
「止まれー。」守衛警衛官達は急いで男に銃口を向けた。
「銃をおろせ。話を聞こう。何の用だ?」岸田が言うと男はゆっくりと話し始めた。
「今の亜連は組織拡大を行ってかなりの大所帯になった。そんな亜連に何かしてみろ。たちまち日本全土が戦場になるだろう。俺達警衛官に求められてる事は国を戦場にする事じゃない。1人でも多くの人を有事の際に助けることだ。そのためにも我々はこれからIFウイルスと亜連と共存していくべきだと考えている」男の意見に岸田はすぐにマイクを手に取った。
「却下、連行だ」岸田が言うと守衛警衛官達は急いで男の両脇に集まりそのまま連行した。その後第6〜8実動部隊のメンバー発表が行われ約150人の警衛官が新たにULに加わった。そして緊急事案機動処理部隊は赤木を隊長とし約50人の警衛官が配属となった。
その日の夜緊急事案機動処理部隊に入る事になった蔵島、中島、松浦は本部庁舎の屋上に集まっていた。
「いきなり明日から訓練ってきつすぎだろ」松浦が呟いた。
「それも1ヶ月間の強化訓練ってな笑」中島が言うと3人は重たい息を吐いた。
「それにしても俺は岸田さんの言う通り早めに亜連を倒すのが1番いいと思う。長期戦になれば無駄な被害を出しかねないしな」蔵島が言った。
「岸田の野郎。言い方がきついんだよ。あれじゃあ敵増やすだけだぜ。何か総統目指してるらしいけどよ本当になれんのかな?」松浦は半笑いになりながら言った。その頃岸田は首席監察官の工藤から呼び出しを受けていた。
「今日の緊急集会。クレームが中央監察部にたくさん来ている。警告だ。これ以上勝手な行動は慎め。」
「首席監察官、お言葉ですがこのまま長期戦に入ろうと仰ってるのですか?犠牲者をこれ以上出すと言うのですか?一刻も早く封鎖区域内から封鎖区域外への救出を行う必要があると私は思います」
「忘れてないか?お前がULに行った理由。組織改革は表向きの理由だ。マスコミからの注目度が高いULを中央監察部の直属に置くことで中央監察部はさらなる権限を手にする事ができる。ULでは無い、警衛という組織を浄化するためだ。そのために俺は直属のお前をULに飛ばした。」
「直属における事が出来たらどうでもいいと?」
「そうは言っない。だがある意味そうだな。亜連を倒す前に国民を味方につけないと国民からの信頼を得ることができないと安全に任務を遂行できない。そのためにも今信頼が落ちきっている警衛をもう一度1から浄化することが俺ら中央監察部の今の大事な任務だ。忘れるな」
そう言うと工藤は窓から広がる夜景に目をやった。
「岸田、お前が言った封鎖区域内への救出作戦だが実施しよう。まずは第1から第5実動部隊を明日封鎖区域内へ投入する。」
「わかりました」工藤から指示を受け岸田はすぐに首席監察官室を出た。
「緊急非常招集、特殊広域緊急機動部隊第1及び第5実動部隊までの全部隊は直ちに本部庁舎前に整列せよ。現在時より封鎖区域内からの避難誘導作戦を開始する。以上」
緊急非常招集を告げる放送が庁舎内中を駆け巡った。
「行くぞ」
「急げ」
フル装備をつけたUL隊員らは急いで庁舎前に整列した。