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優雨さん の 言葉 選び (?) 好き 過ぎる 。 ぼく 語彙力 無い から 憧れます !! あなた 国語 の 成績 絶対 よき です よ ね ( 偏見 )
『 隣 に い て く れ た 君 へ 』
#1
いつも通り、カチューシャをつけて、学校へ向かう。
でも今日は、風が冷たくて、影が少し長い気がした。
先 ⌒ お ぉ 、 久 し ぶ り の 登 校 だ な ! ?
瑞 ⌒ ぇ … ?
先 ⌒ な ん か あ っ た ら 相 談 す る ん だ ぞ ~ ?
瑞 ⌒ は ぁ い … … ?
校門で先生に挨拶をする。
久しぶり、って、れる毎日来てるねんけど…?
心配もされとったし、誰と間違えてんねや、笑
瑞 ⌒ 3 年 に 不 登 校 っ て 居 る っ け …
なんて言い乍、教室へ歩き出す。
『 … れ る な ん か し た ん か … ? 』
すれ違う人がみんなあからさまにれるを避ける。
こそ〃と話しとる人もおる。
瑞 ⌒ … … な ん や 、 ?
少しもやっとし乍、教室のドアを開ける。
みんなが此方を見て、れるの周りから離れる。
瑞 ⌒ … ゆ ~ く ん 、 お は よ …
隣の席のゆうくんに声をかける。
ゆうくんは周りを気にしつつも、返事を返してくれた。
翠 ⌒ お は よ う 、 れ る ち … 久 し ぶ り だ ね 、
翠 ⌒ … そ の … … 大 丈 夫 、?
首を傾げ、気まずそうにれるをみるゆうくん。
なんの事かわからへんくて、へら〃と笑って返す。
瑞 ⌒ な ん の 事 ~ ?
瑞 ⌒ … て か な ん で 久 し ぶ り ?
瑞 ⌒ 昨 日 も 来 た や ろ … ?
周りを気にし乍れると話すゆうくんに違和感を覚える。
クラスメイトはほとんどが此方を見てる。
『 … な ん か 空 気 冷 た す ぎ ひ ん ? 』
なんて思い乍、ゆうくんを見つめる。
翠 ⌒ ぁ ~ 、 ぇ と 、 な ん で も な い !
れるが疑いの目を向けていると、ゆうくんに手を引かれる。
翠 ⌒ … … れ る ち 、 ち ょ っ と 此 方 き て
瑞 ⌒ ぇ 、 お ん
屋上前の階段で、ゆうくんの足が止まる。
誰も居らんくて、世界から音がなくなったみたいに静か。
翠 ⌒ ぇ ~ と 、 れ る ち ?
翠 ⌒ 昨 日 も 来 た の 、 ?
瑞 ⌒ っ え 、 ?
瑞 ⌒ 毎 日 来 と る や ん … … ?
ゆうくんが真剣に見つめてくるから、 真面目な話なんかと思ったけど、
当たり前の事を聞かれて、少し戸惑う。
翠 ⌒ ぁ ~ 、 そ う だ ね 、 変 な 事 聞 い て 御 免 ね !
悲しそうに、辛そうに笑うゆうくんに、れるはなんも言えへんかった。
なんで、そんな顔すんねやろ…
翠 ⌒ … そ の カ チ ュ ー シ ャ も 毎 日 つ け て る の ?
瑞 ⌒ ぇ 、 お ん 、 い つ も つ け と る や ろ ?
ゆうくんが、一瞬固まって、スマホを取り出す。
翠 ⌒ … … こ の 、 髪 留 め 、 知 っ て る ?
三角が2つくっついた、可愛い髪留めの写真。
初めてみた。
初めてみたはずなんに、懐かしく思えた。
〝 ?¿ ⌒ 个 レ 、 劣 ル 之 祢 ! 〟
空気が割れたような音がして、
頭の奥で、ひび割れたラジオみたいな声がした。
ずきっと頭が割れそうな程痛くなる。
瑞 ⌒ ぃ゙ ッ
翠 ⌒ れ る ち ッ ! ?
瑞 ⌒ … ?
瑞 ⌒ ご め ん 、 な ん で も な い 、
痛みは一瞬で引き、 なんなのか分からず戸惑う。
瑞 ⌒ … … ゆ う く ん … そ ん な 顔 せ ん で よ …
瑞 ⌒ も う 大 丈 夫 や っ て 、 泣 か ん で っ …
ゆうくんが息をするのも辛そうに泣く。
涙がぽたっと落ちたとき、
れるは「思い出しそうななにか」を一瞬つかみそうになった。
その瞬間、視界がぐにゃりと歪んだ。
目の前に知らない誰かの手が、見えた気がした。