テラーノベル
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さくら
49
ruruha
330
暗い部屋、目が覚める。
息は詰まるほどに苦しくて、体を起こそうとすると重くて。すぐに諦めてしまう。
いつもは夢なんか見ずにぐっすりとただ深く眠っているだけ。その方が楽だった。
でも久しぶりに悠斗が夢に出てきてくれたおかげで、少しだけ夢をみてもいいと思えるようになった。
“コンコンコンッ”
部屋のドアからノックが聞こえる。
次に聞こえたのはお母さんからの一声。
“……今日もお休み?”
僕はただ一言、『うん。』と答えた。
すると呆れたように大きなため息をつき、一言だけ吐き捨てた。
“………こんなことなら通信制の高校にも通わせなければよかったわ……。”
足音は部屋から離れていく。
僕は不登校になってしまった。
悠斗が転校してから。
僕は彼のことが恋愛的に好きだった。
そのことが周りには”いつも一緒にいるから”といった形でバレてしまい、”ホモ”とか”きもい”だとか散々言われた。
でもその時はまだ悠斗が庇ってくれていた。
だから学校にも通えていた。
しかし事態は急変。悠斗は転校した。
家庭の都合で。
僕1人になった。
それからは学校に行っていない。
学校側はもちろん動いてくれない。
評価が落ちるから。
そんなこんなで僕は不登校だ。
親には一切話してない。
覚悟が決まっていないから。
こんな自分が嫌い。
僕はもう一度布団に潜り込んだ。
しばらくして、気がついた。
ゲームに興味がない僕は寝るしか暇を潰すものがなかった。
『そうだ、夢日記を書いてみよう!』
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DAY1
・中学校の時引っ越してしまった大好きな悠斗に会った。
・彼は何も変わっておらず、背も声もファッションセンスも最後に会った時のままだった。
・もう叶わないなんてわかっているけど、君の恋人になれたらどんなに幸せだったかと想像している。
・次の夢を楽しみに待っている。
また真っ白な空間で会えるといいな。
理斗
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コメント
1件
うわ……重くて切ないですね。理斗の息苦しさが画面越しに伝わってきて、胸がぎゅっとなりました😢 夢の中の悠斗が“最後に会った時のまま”ってところが、現実で時間が止まってる感じがして辛い。母親の「通信制なんて…」の言葉、本人のせいじゃないのに刺さるな。夢日記を書き始めたのは小さな一歩だけど、それでも前に進もうとしてるのが伝わってきて、見守りたくなりました。続きが気になります🕊️