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第3話 説得、思い

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ぱちり


強制スリープから目を覚まし全身をコードに繋がれた状態である事に気がついた。

きっと焼火が充電とかの目的で繋いだんだろう。

しかも俺がスリープしている間に頭の中を弄られたらしい。

弄られた時特有の感覚がする。


「あ、起きましたか」

『あ、やなくて』

「ああ、すいません…勝手に色々弄らさせてもらいました」

やっぱりか、と思いつつ焼火がコードを外していく様子を眺める。

『何弄ってん』

「感情プログラムのバグを少し直しただけですよ」

『………』

「本当ですから」

俺が疑いの目を向けても動じず淡々と作業を続ける焼火。


本当にこいつは何を思って俺を修復したんや


俺のバグを直す度に、俺の行動を止める度に、こいつの目的は何なのか考えてみるが一向に思いつかない。

こんな高性能プログラムが入った俺でも分からないなんてな

そう自傷気味に内心ほくそ笑む。


「ゾムさん……いい加減本当にやめましょう?」

『何回言っても無駄やで?』

「……でも、!」


「こんな事してたら誰も幸せにはなれないんですよ…?」

『………っとるわ』

「ぇ?」

『そんな事分かっとる言ってんねん!!!』

『どんなに頑張っても俺は、悪役は、!!』


『幸せになれない……』

俺の思いが爆発する。

俺の、本当のキモチが。


俺は、シアワセを追い求めているだけ。


例えどんな手を使ってでも。


幸せになれなかった分を埋めたいから。


焼火の説得を振り切り、座標プログラムを起動して場所を指定する。


目的地は_______________



『悪役でも幸せになれるっちゅう事、証明したんねん』

天落記はまだ終わっていない

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