侑「なんであのセットで決められへんねん」
治「あれブロック出来たやろちゃんと見ろ」
北「なんでそうやってすぐにサボんねん」
─────────────────
▫『はぁ…』
︎ ︎ ︎ ︎ ︎(また授業さぼっちゃった絶対怒られんじゃん)
ガララ
▫『こんにちは…』
赤木「こんにちはぁ~角名~.ᐟ」
赤木「あ、そ~だ、角名これ次のさ…」
北「角名」
▫『…』
赤木「お.ᐟ信介~.ᐟ」
北「赤木、いつの間に来とったん?」
赤木「ちょうど信介がおらん時に来てん 」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「挨拶遅くなってごめんな」
北「大丈夫や、あと少し角名借りんで」
赤木「…?お、おう」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「な、なんかやったん?」コソッ
▫『…まぁ』
北「なぁまた授業さぼったんか? 」
▫『まぁ…』
北「何回目やねん、もう少し真面目に授業受けろや」
▫『…』
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎(なんで俺だけなんだよ…)
▫『治だって早弁毎日してるし、授業中毎日寝てますよ』
北「授業に出席してないよりましや」
▫『…、』
︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎(サボってるも同然じゃん)
北「次こんなことしたら1週間部活禁止や、わかったな」
▫『はぁ…』
赤木「お、戻ってきた、大丈夫やったか…?」
▫『…はい、大丈夫じゃないです』
赤木「…」
「「ありがとうございました」」
▫『お先失礼…』
侑「なぁ」
▫『何』
侑「今日の練習なんなんやる気あんのか」
︎ ︎ ︎ ︎「︎カバーできたボールも、ブロックかわせたセットも、ブロックできたアタックも、いっぱいあったやろ 」
︎ ︎ ︎ ︎「なんでやらんかったんや」
▫『別に関係ないでしょ、今日は調子が悪かったの』
侑「あぁ”?調子が悪い?何言い訳しとんねん」
︎ ︎ ︎ ︎「そんな言い訳しとるやつはスタメン降りろや」
▫『…ッ』
▫『はぁ…?』
北「終わりや、落ち着け」
侑「チッ」
▫『… 』
赤木「…あ、まぁ少しは落ち着かんとな….ᐟ」
▫『…』ギリッ
▫(今日授業、サボったら部活禁止か…)
︎ ︎ ︎『いーや、さぼろ』
治「おい、またサボるんか」
︎ ︎ ︎ ︎「きたさんに怒られたんやろ、少しは授業受けろや」
▫『人のこと言えないんじゃない?俺は何言われようとさぼるから』
治「…はぁ?」
▫『あ~…部活か…』
赤木「角名.ᐟ.ᐟ」
▫『.ᐟ?あ、赤木さん…?』
赤木「あぁすまんな、びっくりさせて」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「角名がおったから一緒に体育館いこうおもて」
▫『あぁ…分かりました』
赤木「…」
赤木「こんにちは~」
▫『こん…』
北「おい角名」
赤木「.ᐟ」
▫『…』
北「昨日言ったやろ授業さぼんなって」
︎ ︎ ︎ ︎「聞こえんかったか?」
▫『いや、まぁ』
北「なんで言ったこと出来へんねん」
赤木「…?なぁ何があったん…?」
侑「角名が授業さぼってんですよ」
赤木「え?」
侑「そんで今日サボったら1週間部活禁止」
︎ ︎ ︎ ︎「まぁ見ての通り今日も授業さぼったんですよ」
北「なんでなん?」
▫『俺だけじゃないですよね侑だって治だってサボってますよね』
︎ ︎ ︎ ︎『なんで俺だけなんですか』
北「2人は関係ないやろ、授業出てないよりはマシやろ」
▫『は…?』
▫『…はぁはぁ』
治「おい.ᐟ.ᐟそこカバーいけや.ᐟ.ᐟ」
侑「そのセットなんで打たれへんねん.ᐟ」
▫『…ッ』
赤木「なぁ角名…」
▫『…』
赤木「お前悩んでんねやろ…?俺でええなら話し…」
▫『俺と双子、その他の人達、何が違うんですか…』
赤木「え、ここ部室でみんなおるで?ここでええんか…?」
▫『俺は授業さぼったら怒られてやる事やっても注意されて』
︎ ︎ ︎ ︎『双子だって同じことやってんのになんであいつらは怒られないんだよ』
双子「…」
赤木「…うん」
▫『部活でも俺への当たりが強いのに俺以外のやつには優しく接して』
︎ ︎ ︎ ︎『別の人と俺、何が違うんですか…』
▫『同じ人間で同じバレー部なのには変わりないですよね…』
︎ ︎ ︎︎ ︎『もう嫌になって何回も死のうとした…いらないならいいじゃんって思って…』
赤木「角名…?」
▫『自殺しようとして右手に大きな包丁を持ったり
左手に毎日、毎日睡眠薬と精神安定剤を手いっぱいに詰め込んだり
両手で薄くて細いフェンスに手をかけたり
色んなものをこの手で握ったのに… 』
︎ ︎ ︎︎ ︎『なんで死ねないの、、なんでまだ大丈夫って期待してるの、、なんで…自分じゃ理解できないよ…』
「…」
▫『もう諦めてるのに心のどっかじゃ期待して、勝手に1人で苦しんで』
︎ ︎ ︎︎ ︎『カッターに手を伸ばして気づいたら赤い液体がそこら中にたれてて』
▫『なんで生きてるのかも分からない誰も教えてくれない、 』
︎ ︎ ︎︎ ︎『部活になんか居場所なんかなくて、バレーは楽しいのに全力になれなくて、
授業さぼってまで部活行くのやめようとして』
▫『こんな生活楽しくない楽しいはずがない、でもいざ死のうとしても包丁を握る手は動かないし、地面のない所への1歩も出ない 』
赤木「…ぅん」
▫『あと一歩、あと1つの勢いがあれば楽になれるのに、怖くて仕方ない生活も終わるのに』
︎ ︎ ︎︎ ︎『あと一歩さえ出れば…』
赤木「うんぅん、辛かったやろ?気づけへんくてごめんな…?」
北「…な」
治「ぅ…ぁ…」
赤木「大丈夫や、俺は絶対裏切らへん」
︎ ︎ ︎︎ ︎ 「安心しぃや」
侑「そんな事…思っとったん…?知らんかった…」
▫『…は、何言っ』
赤木「知らんかったちゃうやろ、知ろうとしなかったんやろ…?」
▫『….ᐟ』
赤木「す~なっ.ᐟ 」
▫『はい…?』
赤木「最近休んどったけど大丈夫か?少しは落ち着いたか?」
▫『はい、おかげさまで』
赤木「ふっ笑 それは良かったわ.ᐟ」
「『…』」
赤木「やっぱりまだ話し出来てへんのか…?」
▫『まぁ…』
赤木「そうか…仲直りできるとええな….ᐟ」
▫『…はい』
︎ ︎ ︎︎ ︎ (知ろうとしてくれるのかな)
▫『赤木さん』
赤木「おん?」
▫『よろしくおねがいします』
赤木「….ᐟ」
︎ ︎ ︎︎ ︎ 「うん.ᐟ」
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主役 : 角名倫太郎
全体主役 : ハイキュー!!
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎稲荷崎高校バレーボール部
題名「嫌われ者」
登場人物
北信介 宮侑 宮治 角名倫太郎 赤木路成
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よし.′次は白布と五色やな.′.′.′.′