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「将来結婚したい人だって、裕孝のこと親に紹介したい!」
そう宣言されて反射的に叫んだあとで数秒フリーズしてしまった俺だが、我に返り慌てて瑠斗の肩に手を置いた。
「いやそれは早すぎる!…って、別にお前とのことを隠したいわけじゃないが…今は受験で大事な時期だし、親御さんに余計な心配かけたくないだろ」
真剣な付き合いだから、いずれは俺から挨拶に行くと決めている。
ただ、今だけは絶対的に時期が悪い。
卒業までとは言わない。せめて瑠斗の受験が終わってからじゃないと。
「それに俺、急に休みは取れないしさ。夏休み中の勤務日はもう決まってるんだよ」
「そっかぁ…、分かったよ」
瑠斗がしぶしぶながらも頷いてくれて、俺はホッと胸を撫で下ろした。
「ありがとうな瑠斗。取り敢えず今回の帰省は家族水入らずでゆっくりしてこい」
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