テラーノベル
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墓前は、静かだった。
風もなくて、
線香の煙だけがゆっくり上に伸びる。
僕はしゃがみ込んで、
花を置く。
赤いアネモネ。
青いバラ。
派手すぎるかな、って一瞬思ったけど、
滉斗の顔を思い出して、決めた。
…滉斗に言いたい想いも込めて。
大)「……こういうの、好きでしょ、笑」
返事はない。
青いバラのトゲは、
ちゃんと全部取ってある。
痛いの、滉斗苦手だから、
赤いアネモネを整えて、
僕は小さく息を吐く。
大)「前、滉斗が夢に出てきてさ、」
喉は、もう詰まらなかった。
大)「大好きだよ、って言ってくれたよね、」
墓石は何も言わない。
でも、否定もしない。
元貴は立ち上がって、
最後にもう一度だけ花を見る。
赤と青が並んでるの、
なんだか僕と滉斗みたいだった。
大)「じゃ、行くね、」
今度は、ちゃんと声が出た。
「また明日」
その言葉は、
もう“約束”じゃない。
でも、
生きる理由にはなった。
読んでくれてありがとうございますm(_ _)m
書いてる途中に目から雨が降りそうになりそうになったのは私だけじゃないはず☆(?)
コメントいつもありがとうね〜!
ではっ!
コメント
11件
若井さんッッッ… ほんとに哀しくて、切なくて、感動する。
あああああ、若井ぃ”ぃ” 涙って感じ(?)アネモネとバラが2人に似てるのは切ない…😭