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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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◇◇◇◇◇


話は変わってビスケットタウンの話。


「ダニエラさんは、それだけ過酷な状況で、よく公爵になれましたね?」


「違うのよ。むしろ、逆なの!

結論から言うと現帝王の兄弟で公爵になったのは、あたしだけよ。

あたし以外の男兄弟は全員亡くなってるわ。

不自然でしょ。で、あたしは、現帝王から見たら、安全牌なのよ。意味わかるでしょ?」


「なるほど。怖いですね。」


「そうなのよ。あー見えて、現帝王は、ビビりなのよ。そのくせプライドが高いから、タチが悪いの。あ!男性器のことじゃないからね!」


わかっとるわい!

ちょいちょい入れてくるな!


「あとですね。気になったのが、この街には、奴隷がいないみたいですけど。」


「あ!それね!すごくない?実はね。1人もいないのよ!すごくない?」


なぜ、2回言う?


「はい、ビックリしました。」


「でもね。それを説明する前に、この国の奴隷制度について、話するわね。

ちなみに、ニコラスもナタリアも奴隷解放軍のメンバーだから、気にしなくていいからね!

この街には、この3人だけよ。昔は、もっと活発に動いてたんだけど、だいぶ有名になって来たんで、今は、資金調達が主な役割ね。

活動部隊は、各拠点に移してるのよ。」


「拠点はいくつあるんですか?」


「今は、三拠点ね。王国国境側に第一拠点、皇国国境側に第二拠点、そして、帝都の南に第三拠点よ。」


「なるほど。」


「それで、奴隷制度だけど、他の国の人は誤解しているみたいなんだけど、この国に奴隷を作る法律はないの!例えば、犯罪を犯した人が奴隷になることもないし、借金で奴隷になることもないのよ。」


「帝都には、たくさんいましたけど。」


「そうなの。奴隷の存在自体は、禁止してないの。ここがダブルスタンダードなのよね。


どういうことかと言うと、無理やり奴隷にすることは犯罪で捕まるわ。でも、同意があって奴隷になった場合は、認められるの。でも、普通、自分で同意するなんてあり得ないじゃない?だから、奴隷商人が、親から子供を買う場合のみね。人身売買よ。

奴隷商人から奴隷を買うことも、商売として認められてるわ。これも人身売買ね。

人をモノとして見てるのよ!だから、これが許容されてるの!ひどいもんだわ!


もう一つは、他国からの誘拐よ。これも子供ね。この場合は、無理矢理だから、犯罪なんだけど、他国の人間だから、訴えることができないの。ただし、肌の色が違うから、すぐバレてしまうのを防ぐために、裏でやり取りされているわ。もちろん、その奴隷の子も表には出ないようなところで、働かされてるの!


全部、奴隷商人が絡んでるわ。

だから、私たちの敵は、まず、奴隷商人ね。

普通の感覚じゃ、なろうと思わないけど、奴隷商人は、すごく儲かるのよ。

だから、奴隷も無くならないの。」


「なんか、難しいですけど、奴隷商人が人身売買と誘拐で奴隷を作っていると言うことですね。」


「そうよ。わかってるじゃない。」


「なんか、子供が犠牲になってるって悲しいですよね。」


「そう、それが、解放軍を作った理由よ。

王国や皇国からも抗議文は、来てるんだけど、帝国には、奴隷制度はないって突っぱねてるのよ。


それで、話を戻して、なぜ、この街には奴隷がいないか?ってことなんだけど。


昔は、この街も奴隷が大勢いたわ。で、逆に奴隷を誘拐していったの。そして、各拠点に送っていったの。少しずつね。

でも、また買うでしょ。でも、また誘拐する。でね。金額も金額なんで、そんなに何回も買えないでしょ。しかも、買っても、すぐにいなくなるんで、もう購買意欲がなくなるのよね。そして、この街での奴隷の需要がなくなったのよ。そうしてるうちに、奴隷商人たちの供給もストップしたってわけ。


奴隷が欲しい人たちは、街を出ていったけど、逆にそれを聞いて入ってくる人もいるのね。

今は、ここの街の住人は自由主義者しかいないのよ。あたしの誇りよ。」


「素敵です。理解しました。」


「ただ、やっぱり帝都からすると、この街は異常なのよ。今はまだあたしがアホだから、と思ってるんで、この街が誘拐の的にされてるということになってるけど、もう、バレるかもしれないわね。」


「じゃ、この先、どうするつもりなんですか?」


「そこなのよ。まだ決心がついてないのよ!

みんなの命がかかってるんだもの。負ける戦いは出来ないわ。

だから、今はまだ先の計画はないわ。」


「わかりました。

それじゃ、あと、行ってない2つの拠点に行って来ます。

レイラ!ごめんやけど、そこでも解呪をお願いしたい。もちろん、付きっきりでエナジーチャージするから。お願い!」


「承知★」


「おー、ユメくん!レイラちゃん!

本当にいい子たちね。もう一度、ハグしちゃう。」


それはいらん!けど、もう遅い。


少しでもダニエラさんに協力するため、さらにちょっと寄り道。王国や皇国も絡んでるみたいってのも理由の一つで、ほっとけないよね。


◇◇◇◇◇


【黒の軍団《ル・ノアール》】-なかまシステムで美少女テイム軍団増殖中?-

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