先ず縁談を頼んで来た檀家の夫人達に次々に連絡を始めた。
「今度の日曜日に『婚談会』をしようと思いまして…ちょっとプロを呼びましたから、お嬢様やご両親の好みを改めて、その人に話して頂けますと、はあはあ、結構で御座います。是非ご一緒にいらして下さいませ。」
家族ぐるみで相談したいと言った檀家がいた。そこへ黒木夫人から連絡があった。
「ああ亜漕さん、ワタクシ。この間母親の再婚相手を探している人がいるって言ってたわよね。」「ええええ、おります。」「黒木の知り合いに、やっぱり再婚相手を探している老人がいるんだけど、どうかしらね?」「ありがたいわ!そっちは難しいからどうしようかと思ってたのよ。」「あ、今度の日曜日は婚談会ですから、空けておいてね。」「はいはい。その時に彼女も来てくれると良いかもしれないわ。」「頼んでみる!」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!