じゅうはちside
今日は特に予定もなくお気に入りの紅茶を口に含む。
プルルル
💜「ん?…まちこだ」
プルル
ガチャ
💜「もしも〜し。まちこどしたの?」
💚「じゅっ…じゅうはち〜」
驚いた。電話の向こうから聞こえるのは泣いているまちこの声。
💚「なんかニキニキから電話があって、ニキニキとせんせーが王道優しい系男子を取り合ってて、それで」
💜「ごめんまちこ一旦落ち着いて?」
💚「…」
💜「ニキニキから電話があったの?」
💚「うん」
💜「それで…なんて言われたの?」
💚「なんか、ニキニキがせんせーのこと好きなんだろって聞いてきて、」
💜「うん」
💚「知りたいなら等価交換だって言ったらっ…」
💜「うん」
💚「せんせーの好きな人教えようか?って言われて…」
💜「うん」
💚「ニキニキとせんせーの好きな人が一緒だから私に協力しようとしてるんだって思って」
💜「う…ん…?」
💚「やめなって言って電話切っちゃった」
そこまで言い終わるとしゃくり上げる声が聞こえる。
💜「まちこ」
💚「なに…?」
💜「私に話してくれてありがとう。話してくれて、嬉しかった」
💚「こちらこそごめんね…聞いてもらっちゃって」
💜「大丈夫。これだけは覚えといて。まちこは何があっても、せんせーを好きって気持ちに嘘はついちゃダメだよ」
💚「うん。それだけは、もう嘘つかない」
力強い声にほっとして私が言うまでもなかったな、と進歩を感じる。
変に勘違いしていたけど、まちこはよく頑張った。私にニキニキと話したことを教えてくれて、自分の気持ちもしっかり見つめている。
今回の問題は…
コメント
1件