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前回の続きです。
影山サイド
影山「実は、最近よく見るんです。自分の存在を全否定されたり、大切な人たちに突然裏切られる夢」
自分の家庭環境がわからないよう少し濁して言った。
及川さんは何か言うわけでもなくただ話を聞いてくれた。そして一言
及川「飛雄はさ今辛くない?逃げ出したくない?」
俺は答えきれなかった。
本当は辛い、逃げたい、あの人から解放されたい。でもそれは罪から逃げることになる。だからできない。しかしつい本音が漏れてしまった
影山「俺だって辛くないところに逃げたい」
及川「じゃあ…」
影山「でも、出来ません。」
及川「何で…?」
影山「俺は、…俺は人殺し…だから」
及川「ッ…どういうこと?」
影山「はッ、すみません、今の忘れてください。あと寝かせてくれてありがとうございました。失礼します」
そう言って逃げるように家を出て行った
及川サイド
どういうことだよ。飛雄が人殺し…?
そんなことはないはず。だって本当ならニュースとかにもなるはずだし、だから言葉の綾だと思う。
けど、そこまで飛雄が思うと言うことは何か深い事情があるはず
ねぇ教えてよ飛雄。君が抱えているものを一緒に背負わせてよ。
影山サイド
あぁ言ってしまった。自然と口から出てしまった。
あの人と一緒にいると本音が漏れてしまう。少し距離を置かないと、罪滅ぼしが出来ない…
そんなことを考えていると家に着いた
影山「ただいま」
帰ってくるはずのない返事に少しだけ期待して言ってみる。
もちろん帰ってくる訳もなく代わりに
父親「どこに行ってたんだ?」
影山「先輩の家…」
父親「お前のせいであいつが死んだのに、何でお前がのうのうと生きてるんだよ」
ボコッボコッボコッ
父親は気が済めば殴るのをやめてくれる。少しの辛抱だ。
影山「幸雄さんごめんなさい、ごめんなさい、生まれてきてごめんなさい」
ボコッボコッ
俺は父親のことをあの人の下の名前幸雄さんと呼んでいる。
物心ついたときにはもう殴られていたし、あの人を父親だと思いたくなかった。だから自然と幸雄さんと呼ぶようになった。
今日はそこまで殴られずすぐに終わった。
早く寝て明日に備えよう。
そう思い、早く寝ることにした。
次の日
部活中
大地「影山、体調は大丈夫か?」
影山「はい!迷惑かけてすみません」
スガ「全然迷惑じゃないべ」
旭「そうそう、もっと頼りなさい」
影山「はい!」
日向「影山、トス上げてくれよ」
影山「おう」
大地「影山の体調戻ってよかったな」
旭、スガ「だべ」
~部活が終わり~
大地「集合」
他の人「うっす」
先生「明日からは合宿が始まりますね。場所は烏野ですが、参加する高校が梟谷、音駒、青葉城西です。」
先生「一泊二日間の短い期間なので少しでもよりよいものにしましょう!」
他の人「うっす」
影山(青葉城西ってことは、及川さんに会っちゃう。せっかく距離をおこうとしてたのに…)
次回に続く