テラーノベル
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これは夢?
とても懐かしい‥‥でも‥‥
「‥‥お前まだそんな事言ってんの?」
「だって‥‥‥‥が先に言って来たのに!」
「そんな事言われたって事実だろーが」
「‥‥‥‥かなぁ‥‥‥‥が一緒に行くって‥‥」
この声‥‥懐かしい
誰だっけ?
凄く聞き覚えのある‥‥
「じゃあさ、今度一緒に行かね?」
「良いよ?今度は俺が勝つけどね!」
「お前マジで言ってんの?俺に勝てる訳ないのに」
「うるさいな!‥‥‥‥は」
この声
少し若い頃の小柳君の声?
今よりちょっぴり声のトーンが高くて‥‥
でも俺は彼のことをなんて呼んでるんだ?
「‥‥でもこっちも良くない?」
「えー、青も良いけどずっと持つなら黒が良い」
「俺だってそんな事言ったらグレーがいいよ」
「だったら好きな色で良いじゃん。じゃあそれにしようぜ」
「あっ、ちょっと待ってよ!ぴょん!」
目が覚めた
その途端色々な記憶が頭を駆け巡る
夢の中の記憶
それは俺が忘れてしまっていた記憶
こんな事ってあるんだろうか
今
このタイミングで思い出すなんて‥‥
俺は小柳君に会いたくて部屋を飛び出した
そう
俺は小柳君をぴょんと呼んでいた
今みたいに敬語なんか使ってなかったし
それに‥‥
俺は小柳君に言いたい事が沢山ある
それなのに‥‥‥‥
ガラスの前
ふわふわと漂う小柳君はまだ目覚めない
「小柳君‥‥‥‥ぴょん‥‥‥‥」
俺思い出したよ
出会った頃
付き合い始めた時
早く伝えたいのに‥‥
「星導さん?どうかされましたか」
「あ‥‥いえ‥‥‥‥」
「靴も履かずに‥‥スリッパでも用意しましょうか?」
「いいえ、大丈夫です。おやすみなさい」
「‥‥そうですか?おやすみなさい」
本部のラボに居る研究員の方だ
夜も小柳君を管理してくれている
迷惑はかけられない
俺は部屋に戻るとベッドの上で膝を抱えて座った
もう眠れない
枕元ではオトモが俺の様子を伺っている
「ごめん、起こしちゃった?」
「‥‥にゃ‥‥」
「俺小柳君との無くなった記憶‥‥取り戻したんだ」
「なーぅ」
オトモが俺の太ももに手をかけ膝と胸の間によじ登って来た
そしてそのまま間に挟まると体としっぽを丸め、喉を鳴らし始める
「お前も俺の事覚えてた?」
「‥‥にゃ‥‥」
「早くお前のご主人に会いたいよ」
膝の上のオトモを撫でながら時間が過ぎて行く
そして気がつくと外がなんだか騒がしい
研究員の方達もいるし、何かしているんだろう
でもその時ハッとした
何かしているものが小柳君だったら‥‥
彼に何か起きたのではないか
俺はオトモをベッドに降ろすと急いで部屋を出た
長い廊下を抜け、小柳君が居る部屋へ‥‥
あんなに騒がしかったのに、今度はとても静かになっている
そして扉を開け中を見る
ガラスの中に小柳君がいない
何故⁈
その中の水も抜かれ空っぽのガラスの入れ物
「‥‥小柳君?」
その時パタパタと部屋に研究員の方が入って来た
「あの‥‥小柳君は‥‥」
「あ‥‥‥‥星導さん‥‥」
その人の表情が物語っている
星導さんに見つかってしまったって‥‥
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コメント
2件
/ え?!るべ 思い出したの?! 待って待って,頭の整理が追いつかない𖦹ᯅ𖦹嬉しいけど!!こや? 続き楽しみ過ぎます!!!!!!!!