私には小さい時いつも一緒にいた幼馴染がいる。
小学生の時に幼馴染は転校してしまった。
でも、中学生の今、大好きな幼馴染が帰ってきた、親の都合で転校してしまったらしい。
「おかえり」
そう一言だけ呟いた、言葉に気づいた幼馴染は、こう返してくれた
「ただいま」
とだけ一言、やっぱり私は小さい時から変わらない性格に好意を抱いてしまう。
毎日話しかけるも、全く興味を持ってくれない。なんなら聞こうともしていないように見える。必死にアピールしても幼馴染は相手にしてくれない。でも、他の子には喋りかけたり、話を聞いている。私の事を丸で空気扱いするように、無視をする。
「もうダメなのかな…」
気づかない声が出てしまった、
「マズイ…」
そう思っていると幼馴染が声を掛けてきた、
「今なんて?」
疑問に思っている幼馴染に私は、
「な、なんでもない」
と答えた幼馴染は
「ふーん」
とだけ喋った、幼馴染が私の呟いた独り言に興味を示すのが初めてだ、やっぱり諦めれない。
帰り道、偶然幼馴染と一緒になった、二人で少し話して帰っていた、見覚えのある交差点、私は思わず
「懐かしいなぁ」
と呟いていた、信号を渡っている最中、突然後ろから突き飛ばされた、盛大に転んだ私はイライラしながら、
「一体誰なの!」
と言おうと後ろを向くとそこには幼馴染がたっていた、横からは居眠り運転をしているトラックの運転手、
「危ない!! 」
と叫んだ時にはもう遅かった、
幼馴染に目掛けてトラックが突っ込んでくる、
私が一歩踏み出した時にはもう轢かれていた、
幼馴染が目の前で倒れる、こんな悲惨な光景はこれが初めてだ、トラックの運転手は事態に気がついなのだろう、路肩にトラックを止め、こっちに慌てて走ってくる、私はどうしようも出来ず泣きながら座り込んでしまった。全身を強く打ったみたいで、頭から血を流している。怖くて声も出ない。
トラックの運転手が救急車を呼んだ、私は怒りと悲しみで喋ることが出来ず、やって来た救急車に乗り込むことしか出来なかった。
緊急手術をした、でも幼馴染は、
目を覚ますことはなかった。
悲しみで泣いてしまった、涙で視界が滲む中、私は目を覚まさない幼馴染に一言、
「大好きだよ…」
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