冬弥がある人をお前呼びします 注意してネ
from ↪ 彰人
あれから冬弥と一緒に暮らすことになった
冬弥は優しくて頼もしい
お金のことについて聞いてみたら「 では、彰人が働きに出だしたら少し払ってもらおうか、世に言う出世払いってやつだな 」
そう優しく言ってくれた
オレはすごく幸せを感じた
優しい冬弥に美味しいご飯、あたたかい家、幸せを感じない訳が無い
冬弥は時々飴をくれた
その飴がすごく美味しくてすごく嬉しい気持ちになった
「 嗚呼、やっぱり冬弥と出会えて良かった 」
小さくそう呟いた
すると冬弥が
「 俺も、彰人と出会えて最高だ 」
そう言われてオレは冬弥の顔を見た
冬弥もオレを見ていたのだろう
2人顔を見合って2人どっち笑ってしまった
多分あの日にこの飴が大好きって言ったから毎日買ってきてくれるのだろう、、、、流石お金持ち、
from ↪ 冬弥
21時
「 行ってきます 」
「 嗚呼、行ってらっしゃい 」
「 少し帰りが遅くなるかもしれない、先に眠っていて構わない 」
「 ん、わかった 」
俺はドアを開け外へ出た
なぜこの時間に外に出ているかって、?
今日は夜番なんだ
この街は夜でも明るいし人も沢山居る
その中にも未成年が沢山居るだろう
明るいし沢山人が居る、話を聞いてくれるホストもキャバ嬢も居る
まぁ、犯罪者も沢山居るだろう
勿論未成年だけでは無い
まぁ、老若男女問わず俺にとってはお客さんだ
もう来なくなったら記憶から消すそんな毎日を過ごしている
何時ものお客さんが来た
「 よぉ姉ちゃん、今夜も来たのかい? 」
「 はい!冬弥くんに会いに来たくて、 」
「 それは嬉しいよ 」
この人は最近よく来ているおばさんだ
ボディタッチが激しいし距離感も可笑しい
正直苦手だ
でもお金を落としてくれているから一応接客している
「 冬弥くんと話すの楽しかった! 」
「 ふふ、それは良かったです 」
( 俺はしんどかった、ほんとだるいなー、このおばさん、 )
「 代金はシャンパンタワー2個と花束、合計で1000万です 」
「 ねぇ、冬弥くん、 」
ぎゅっ
そう言い抱きついて来た
( うっっっっわ )
「 あたしそんなに払えな〜い、冬弥くんお、ね、が、い、 」
( あの人を呼ぶしか、 )
「 ならしょうがないですね、此方に来てくれないか、? 」
「 、、、!うん! 」
俺は裏路地に出た
表とは違う
壁の落書きにゴミがばら撒かれてる柄の悪いそんな場所
そこである人の事を呼んだ
「 類さん、出てきていいですよ 」
「 ふふっ、この時を待っていたよ 」
「 さて、冬弥くん君はもう戻って大丈夫だよ、僕に任してくれ 」
「 はーい 」
「 君にぴったりの仕事があるから着いてきてくれないかい?おばさん 」
「 おばさん?! 」
そんな声が後ろから聞こえてくる
俺は聞かなかった振りをして仕事に戻った
数時間後
「 あ〜やっと終わった〜!! 」
1人更衣室でそう呟いた
「 やっと彰人に会える〜 」
そう、仕事が終わったのだ
嬉しそうにそう呟いているとある女性がドア越しに注意してきた
「 ちょっと〜冬弥〜うるさいよ〜 」
「 嗚呼、お前か、すまないな 」
「 まっ、この仕事しんどいもんね〜 」
「 今日は特にしんどかったんだ、あのおばさん、抱き着いてきたし、吐き気がした、 」
「 そんなに〜?まぁ早く帰って彰人、?さんだっけ、その人に甘やかしてもらいな〜 」
「 言われなくても甘やかしてもらう予定だ 」
「 あ〜はいそうですか〜らぶらぶですね〜w 」
「 まぁ、私も着替えるからまた今度ね〜 」
「 嗚呼、またな 」
俺はそう述べると早く服を着替える外に出た
外に出ると匂いがきつかった何時も匂いを嗅いでいるのに慣れない
そこには焼かれた酒場、剥がれた女
どっちがきついかなんて決められない位きつい
他の店のオーナーはしゃがれた看板を掲げていた
改めて今働いているあそこの店で働いていて良かったと思う
「 、、、、早く帰るか 」
俺は走って家へ帰った