テラーノベル
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登場人物
曾孫:現代っ子一般高校生 東雲 湊(しののめ みなと) 17歳
曽祖父:80年前の不器用口下手軍人 東雲 誠司(しののめ せいじ) 26歳
-プロローグ-
貴方が居なくなってから丁度80年
80年前の今日
貴方は「お国の為に」と自らの命さえも差し出してしまった。
写真で見ただけ。
実際に会ったことも
話したことすらもない。
声も本当の顔も
何も知らない。
けれど不思議と
他人事には思えなかった。
貴方が確かに居たということを証明出来るのは
この色褪せた紙切れ1枚のみ。
それですら本物の貴方ではない。
正確に焼き付けられた、ただの模造品。
白黒で切り取られた四角形の小さな世界の中で
不機嫌そうに立っている貴方は
あの日
何を思っていたのだろうか。
#創作
コメント
1件
曾孫の湊くんが、一度も会ったことのない曽祖父に向けて綴るモノローグ、すごく胸に響きました。写真一枚だけが“確かにいた”証しで、白黒の世界の中の不機嫌そうな表情に思いを馳せる――その距離感と、それでも他人事じゃないと感じる温度差が、とても丁寧に描かれていて惹き込まれました。この「80年越しの対話」にこれからどんな出会いが訪れるのか、続きが気になります。