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🖤「阿部くん。好きだよ。」


💚「へっ。」


やってしまった。


なんでいつもこうなの⁉︎


ただの痛いやつじゃん。


今度こそ終わった。


絶対引かれた。


🖤「あ〜‼︎今の忘れて!本当ごめん。」


🖤「キモイでしょ。今すぐ嫌いになっても良いから!」


本当に恥ずかしい。


阿部くんのこと困らせちゃったじゃん。


💚「…嫌いにならないよ。人を好きになるなんて自然なことでしょ?ニコ」


🖤「え…。」


返ってきたのは思いもしない言葉だった。


💚「返事はまた今度でもいい?もう暗いし。」


🖤「あ、はい…。」


気を使わせてしまった。


どこまでも優しい人だな。


でも、なんでだろう。


一瞬阿部くんが寂しそうな顔をしたのは。






【次の日】


🤍「めめ〜!昨日あの後どうだった?ニヤッ」


🖤「べ、別に何もないし。」


あんなこと恥ずかしくて言えない。


🤍「え〜。本当に〜?」


ダメだ。


隠し通せない。


勘のいいやつ。


🖤「えっと、その…。」


俺は昨日のことを全て話した。


🤍「キャハハ!気づいたら声に出てたんだ!」


🖤「そんなに笑わないでよ!/////」


顔が熱い。


そんな笑うことないじゃん!


🤍「でも、それがめめの良いところだと思うんだけど。」


🤍「そんな素直に思い伝えられる人なかなかいないよ?」


🖤「伝えたい時に伝えとかないと後悔するから。」


そう、


伝えたい気持ちはちゃんと伝えないと後悔するから。




あの時みたいに…。






あれは俺が中学生になったばかりの頃。


🖤「母さん!行ってくるね!」


🖤母「気をつけてね!」


🖤「はーい!」


🖤弟「…。」


母さんと父さん。


それから弟。


4人で暮らしてた。


毎日のようにサッカーして。


弟とはずっと喧嘩して仲悪かったけど、


いつか笑い合える日が来るって思ってて。


そんな日々がいつまでも続くものだと思ってた。


ある日、家に帰るといつもと様子が違った。


🖤「ただいま…?」


🖤父「…あ、蓮!落ち着いて聞いてくれ、」


🖤「は。」


母さんと弟がひき逃げにあったって。


もう手遅れだって。


信じられなかった。


信じたくなかった。


夢だって。


そう、言って欲しかった。


俺はその場に膝から崩れ落ちた。


🖤「うぅっ…。」


まだ、弟に「ごめん」って言ってない。


母さんに「ありがとう」って言ってない。


そんな後悔だけが残って。





それから、だんだん父さんはおかしくなっていって。


ギャンブル、お酒。


そんなのにどんどんのめり込んでいった。


俺に暴力を振るうことだってあった。


俺は中学を卒業してすぐに家を出た。


今は1人暮らし。







今も後悔が呪縛のようにずっと残っている…。


















































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