ーepilogueー
透海side
みんなと見に行った星はとても綺麗だった。
アルカはここ数年で溜め込んだ知識で星座を語り、ランとアオトは喧嘩しながらも星を楽しんだ。
帰りには、藍良の墓によって、花を供えた。
貴方は可哀想。本当に可哀想よ。
他にも愛される方法はあったのにね……
貴方は……愛されたかっただけ。
そう考えると、私と似てるのかもね、貴方は……私たちの「愛されたい」という思いは同じだった。
藍良が居なくなったことでいつもの日常に戻った。それでも、私の罪が消えたわけじゃない。
私は背負い続ける……貴方を死なせてしまったこの罪を。
「来世では幸せになりなさいよ………藍良。」
墓の向こうで彼女が笑っている気がする。
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