今度会ったら、
魔法士試験に合格してから半月。そろそろ人間界の方では真夏の暑さが終わり、涼しくなってきたであろう頃、レイナは一人暮らしするための家を探していた。
試験に合格してからはヒタに教えて貰いながら、作ったポーションを売ったり、新しく魔法を覚えたり、依頼を受けたりなどをして過ごしていた。 ポーションを売ってお金も大分溜まってきた為、そろそろここでの居候をやめ、一人暮らしの準備をし始めようといい感じのアパートを探す。
コンコンコン
すると、窓から音がした。
見ると、ウミが座って窓を叩いている。
ガラッ
窓を開けると、ウミは部屋の中に入ってきた。
「久しぶりだね。レイナ」
「久しぶり」
レイナも挨拶をすると、ウミは机の上にあるスマホを指差して言った。
「何やってるの?」
「一人暮らし用の家探し」
「そういえば、レイナは居候って形でここに住んでたね」
「うん。もう何ヶ月もいるし、そろそろ出ていった方がいいかなって」
「偉いねぇ〜僕だったら出ていこうとせずに気が済むまで居候しそうだけど」
「元から、お金が溜まりしだい出ていこうかと思ってたから」
そう言うとウミは、何かを思い出したような仕草をしてから言った。
「アスカから聞いたよ。魔法士試験受かったんだってね」
「うん」
「それでポーションとか作ってたりして売ったの?」
「結構高値で売れたから、お金はすぐに溜まったね」
「魔法使いって能力自体少なめだもんね」
「魔法士も少ないって聞くし」
「希少価値が高いんだろうねぇ」
ウミはそう言うと、机の上に乗った。
「どんな家がいいかとかは決まってるの?」
「駅に近いところで、お風呂ところトイレが別」
「駅近いと家賃高くない?」
「うん。だから少し諦めてる」
レイナも椅子に座り、ウミところ一緒に家探しを再開する。暫く探していると、駅に近くて家賃が安い家を見つけた。しかも、空いているらしい。
「これでいっか」
レイナがそう言うと、ウミは少し面白そうに言った。
「レイナ、商品説明のその他の欄よく見て」
「その他?」
説明欄にあるその他を見ると、そこには事故物件と書かれていた。
それを見て、レイナは別の方向に驚きを感じる。
「この人外の世界で事故物件とかあるんだ…」
「そこ?」
ウミが呆れたように言う。
「だって、身体的属性にモンスターとか妖怪とかあるし…アスカゾンビだし」
あの死んでいるようには全く見えないゾンビを思い出しながらレイナは言う。
「確かにそうだけど、誰も生き物が死んだとこに住みたくないでしょ」
「そうなんだ」
「逆にレイナはそうじゃないの?」
「私は別に。空いててラッキーだと思ってる。家賃安いし」
そう言ってレイナはその部屋に引っ越すことに決めた。
本編に関係ないような話は番外編に書くって言ったそばから本編の方に書いてました。 まぁ、こっから本編に繋がるようにすればいいk((((殴
はい。すみません。
ここまで読んで頂きありがとうございました
ヾ( ˙꒳˙ )
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