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kaede🍁
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みら

324
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篝火

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岩本と深澤、宮舘と渡辺が同棲を初めて数日が経った頃のお話。
仕事終わり。
目黒、岩本、宮舘の三人は、行きつけの居酒屋の個室に集まっていた。
「というわけで。」
目黒がジョッキを持ち上げる。
「第一回。」
「男子会。」
「乾杯。」
「乾杯!」
三人のグラスが軽く音を立てた。
仕事の話をひと通り終えると、自然と恋人たちとの新生活の話題になる。
最初に口を開いたのは岩本だった。
「ふっか。」
「荷物が本当に多い。」
目黒が笑う。
「やっぱり?」
「服だけじゃない。」
「時計も。」
「アクセサリーも。」
「ゲーム機も。」
「何でこんなにあるんだってくらいある。」
宮舘も苦笑しながら頷く。
「翔太も同じだ。」
「まだ段ボールが全部開いてない。」
「服も増えたし。」
「化粧品も想像以上だった。」
「朝、洗面所が賑やか。」
その一言に三人が笑う。
目黒もグラスを置いて話し始める。
「あべちゃんは何も言わないけど。」
「新しい家具とか。」
「欲しい物があっても。」
「『今ので十分だから。』って。」
「我慢してる。」
岩本は真剣な顔になる。
「それは気付かなかった。」
宮舘も静かに頷いた。
「言わないタイプだからな。」
目黒は少し考え込む。
「だから。」
「引っ越そうかなって。」
「もっと広い家。」
「三人とも同じこと考えてるな。」
岩本が笑う。
そこから話題は一気に広がった。
「セキュリティは一番重要。」
「リビングは広い方がいい。」
「アイランドキッチン憧れる。」
「ウォークインクローゼット欲しい。」
「防音も大事だな。」
「トレーニング部屋も欲しい。」
「書斎も作れそう。」
「温泉みたいな風呂は?」
「それはやりすぎ。」
三人とも真剣に話しているうちに、内容はどんどん夢が大きくなっていく。
気が付けばジョッキは何杯目か分からなくなっていた。
少しずつ頬も赤くなる。
岩本が照れたように笑う。
「でもさ。」
「一番大事なのは。」
「安心できる場所にしてあげることだよな。」
宮舘も静かに頷く。
「翔太も。」
「まだ新しい身体に慣れていない。」
「精神的にも落ち着いてきたとはいえ、不安はあると思う。」
岩本も続ける。
「ふっかも同じ。」
「だから。」
「大切にしたい。」
「焦らせたくない。」
「恋人だけど。」
「まだ手を出すには早いと思ってる。」
宮舘も迷いなく同意した。
「俺も。」
「翔太が心から安心できるまで待ちたい。」
目黒は二人の話を聞きながら、小さく笑った。
「二人らしいな。」
「え?」
「俺は。」
少し照れながら頭をかく。
「ちょっと違うかな。」
岩本と宮舘が目黒を見る。
「あべちゃんは寂しい時も我慢するタイプだから。」
「だから。」
「ちゃんと本当の気持ちを聞いてあげたら。」
「案外、早く甘えてくれるかもしれない。」
「俺。」
「最初、仕事詰め込みすぎて。」
「一人にする時間が長かったんだ。」
目黒は少し苦笑する。
「あの時。」
「あべちゃんは『大丈夫』って笑ってた。」
「でも、本当は寂しかったんだと思う。」
「だから今は。」
「気持ちを隠さないようにしてる。」
「もちろん。」
「相手が嫌なら絶対無理はしない。」
「でも。」
「寂しさまで我慢させるのは違うかなって。」
岩本はジョッキを見つめながら頷いた。
「……なるほど。」
宮舘も静かに笑う。
「待つことも。」
「気持ちを確かめることも。」
「どちらも大切なんだな。」
目黒は笑ってジョッキを持ち上げた。
「結論。」
「彼女たちを大事にする。」
「それだけ。」
岩本もジョッキを合わせる。
「異議なし。」
宮舘も優しく微笑む。
「賛成。」
三人のグラスがもう一度軽く鳴った。
恋人への接し方は少しずつ違う。
それでも、その根っこにある想いは同じだった。
誰よりも大切にしたい。
誰よりも幸せでいてほしい。
そんな少し不器用な彼氏三人の「第一回男子会」は、夜が更けるまで笑い声の絶えない時間となった。
コメント
1件
**はる。だわ。** めっちゃいい回だった…!「彼女たちを大事にする、それだけ」って、もうその一言に全部詰まってるよな。それぞれ接し方は違うけど、ちゃんと相手のペースを尊重して、待つことも甘えさせることも考えてるのが伝わってきて胸熱だったわ。特に目黒の「寂しさまで我慢させるのは違う」って気づき、すごく大事な視点だと思う🔥 男子会のゆるい空気と真剣な想いのギャップがいいね!