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男子会から数日後。
その日の仕事を終えた目黒は、いつもより少し早く家へ帰ってきた。
玄関を開けると、キッチンからいい香りが漂ってくる。
「ただいま。」
「おかえり!」
エプロン姿の阿部が笑顔で顔を出した。
「今日は早いね。」
「うん。」
「早く帰りたかったから。」
目黒はそう言って阿部を優しく抱きしめる。
「充電。」
「まだ玄関だよ?」
阿部は笑いながら目黒の背中へ腕を回した。
「でも、ただいまのハグ好き。」
「俺も。」
少しだけ抱きしめたあと、二人は夕食を囲んだ。
宮舘から教わったレシピで作ったという和食は、どれも優しい味だった。
「美味しい。」
目黒が笑う。
「だてのおかげ。」
「あべちゃんのおかげ。」
そんな他愛ない会話をしながら食事を終え、二人はソファへ並んで座る。
目黒は阿部の左足首を見る。
今日もアンクレットが静かに光っている。
「今日も着けてる。」
「毎日着けてるよ。」
阿部が微笑む。
「もう身体の一部みたい。」
その言葉に目黒は嬉しそうに笑った。
少し沈黙が流れる。
目黒は深呼吸をして口を開いた。
「あべちゃん。」
「ん?」
「相談がある。」
阿部は姿勢を正す。
「どうしたの?」
目黒は少し照れながら頭をかいた。
「……引っ越さない?」
「え?」
阿部は驚いて目を丸くする。
「今の家も好きだけど。」
「もっと広い家に。」
「一緒に住みたい。」
阿部は少し考えるように目を伏せた。
目黒は慌てて続ける。
「嫌だったら全然いいんだ。」
「無理にじゃなくて。」
「俺が勝手に考えてるだけだから。」
阿部は小さく笑った。
「なんで急に?」
目黒は正直に話した。
「この前さ。」
「岩本くんと舘さんと話して。」
「みんなで引っ越しの事考えてた。」
「あべちゃん。」
「欲しい物あっても我慢してるよね。」
阿部は少しだけ目を逸らした。
図星だった。
「……だって。」
「今ので十分かなって。」
「十分じゃない。」
目黒は優しく首を振る。
「我慢してほしくない。」
「本棚も。」
「勉強机も。」
「ドレッサーも。」
「全部。」
「あべちゃんが好きなものを置ける家にしたい。」
その言葉に阿部は胸が熱くなる。
「二人の家だから。」
目黒は迷いなく言った。
「俺だけの家じゃない。」
「これから帰ってくる場所。」
「二人で作りたい。」
阿部の目に涙が浮かぶ。
「……そんなこと言われたら。」
「断れない。」
目黒は少し不安そうに聞く。
「じゃあ。」
「一緒に探してくれる?」
阿部は大きく頷いた。
「うん!」
「家具も一緒に選びたい!」
「カーテンも!」
「キッチンも!」
「本棚も欲しい!」
さっきまで遠慮していた人とは思えないくらい目を輝かせている。
目黒は思わず笑ってしまった。
「やっぱり。」
「我慢してたじゃん。」
「……ばれた。」
阿部は照れ笑いを浮かべる。
「本当は。」
「大きな本棚も。」
「勉強机も。」
「ドレッサーも置きたかった。」
「全部置こう。」
目黒は即答した。
「え?」
「全部。」
「叶えよう。」
阿部は嬉しさのあまり目黒へ抱きつく。
「ありがとう!」
勢いよく抱きつかれた目黒は、そのままソファへ倒れ込んだ。
「わっ!」
「ごめん!」
二人で顔を見合わせて笑う。
目黒は阿部を抱きしめたまま、小さく囁く。
「新しい家でも。」
「充電していい?」
阿部はくすっと笑う。
「いいよ。」
「でも。」
「夜だけじゃなくて。」
「朝も。」
「帰ってきた時も。」
「疲れた時も。」
「いつでも充電して。」
目黒は嬉しそうに笑った。
「それ。」
「充電し放題だ。」
「うん。」
「俺専用だから。」
その一言に目黒の心臓が大きく跳ねる。
「……今の反則。」
「本当のことだもん。」
目黒はもう一度阿部をぎゅっと抱きしめた。
「早く。」
「新しい家に帰りたい。」
阿部も幸せそうに目を閉じる。
「うん。」
「二人の家に帰ろう。」
数週間後。
大きな窓から陽の光が差し込む新しいリビングで、二人は段ボールに囲まれながら笑い合っていた。
そこは、“目黒の家”ではなく。
二人で選び、二人で作り始めた、“二人の家”だった。
コメント
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も〜〜〜🥰最高すぎます。 みんなで温泉♨️ 🖤の充電始まった話し 彼を思う彼女少しでも美味しいものを食べさせたい 料理教室 💚を思い寂しくない様にメンバー呼んでた事 でも本当は🖤が側位に居るのが1番だった 我慢する💚の為にいろいろ揃えてあげようと思い引っ越し 3カップルのこれからが凄く楽しみ 時々この先の話あげて欲しいです。 有り難う御座います♪😭🥰
何処までも💚ファースト、出来れば💛💜と❤💙バージョンも続けて読みたいし💜💙💚のウエディングドレス姿も続けて読みたい新郎の💛❤🖤よりも🤍が張り切って衣装デザインしそう
3,362
#⛄️
kaede🍁
89,992
篝火

9,000
kaede🍁
911