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コメント
4件
そうかもしれないですー!🤭 想像しながら続き読んでもらえたらすごく嬉しいですね! ならよかったです! もういっそのこと泣かせにいっちゃいますね!?🤭
うおおお紬ちゃん帰ってくるの!?😭💕 会えない時間ってさ、「想いを消すためじゃない」ってフレーズがもうエモすぎて涙腺崩壊したよ…「写真を撮りたい」って約束、めっちゃ尊い。今年の夏はまた四人で笑い合えるんだね。湊くんの「今年の夏も、忘れられない一枚を」に全部詰まってる気がする。次の話も楽しみにしてるね!⋆♡
第三十二話 夏の約束
「約束は、未来を待つためにある。」
七月。
梅雨が明け、夏の日差しが街を照らし始めていた。
教室では、夏休みの予定の話で盛り上がっている。
「今年の夏も祭り行こうぜ!」
蓮が机を叩きながら言う。
「去年みたいに四人で?」
美桜の言葉に、一瞬だけ空気が静かになる。
四人。
その言葉が、どこか懐かしく感じた。
「……今年は三人だな。」
蓮は笑ってみせた。
でも、その笑顔の奥に少しだけ寂しさが見えた。
*
放課後。
写真部の活動を終えた湊は、
いつものように帰り道を歩いていた。
スマートフォンが震える。
画面には、紬からのメッセージ。
《今、電話できる?》
湊はすぐにイヤホンをつけ、通話ボタンを押した。
「もしもし。」
『神崎くん!』
久しぶりに聞く、弾んだ声。
それだけで自然と笑顔になる。
「どうしたの?」
『伝えたいことがあって。』
少しだけ息を整える音が聞こえた。
『夏休みに、一週間だけ日本へ帰れることになったの。』
その言葉に、湊は立ち止まる。
「……本当に?」
『うん。本当。』
胸の奥が熱くなる。
ずっと会えなかった。
画面越しでしか話せなかった。
そんな日々が、もうすぐ終わる。
*
「帰ってきたら、何したい?」
湊が尋ねる。
紬は少し考えてから、小さく笑った。
『一番最初にね。』
『神崎くんと写真を撮りたい。』
その一言だけで十分だった。
「分かった。」
「約束。」
『うん、約束。』
*
電話を切ったあとも、湊の心は落ち着かなかった。
空を見上げる。
去年、一緒に見た夏空。
今年は、また隣で見られる。
そう思うだけで、夏が待ち遠しかった。
*
翌日。
湊は蓮と美桜にそのことを話した。
「えっ!? 紬帰ってくるの!?」
美桜は目を輝かせる。
「マジか!」
蓮も思わず立ち上がる。
「じゃあ今年も四人集合じゃん!」
その言葉に、三人は顔を見合わせて笑った。
去年は当たり前だった四人。
でも今は、
その時間がどれほど大切だったのか分かる。
*
夏休みまで、あと十日。
湊はカレンダーに小さな丸をつける。
一日。
また一日。
その印が増えていくたびに、
会える日が近づいてくる。
会ったら何を話そう。
どんな写真を撮ろう。
考えれば考えるほど、楽しみは膨らんでいった。
湊は窓辺に置いたカメラを手に取る。
「今年の夏も、忘れられない一枚を。」
そう呟いて、静かにシャッターを切った。
カシャッ。
📷 Photo.032『約束の夏』
撮影日:7月10日
会えない時間は、
想いを消すためじゃない。
次に会えたとき、
もっと笑うための時間なんだ。