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第10話 試される力
襲いかかるアノマリー
——ギャアアアアアアッ!!!
黒い影が猛スピードでみこたちに襲いかかる。
みこ「来る!!」
みこは咄嗟にステッキを構え、魔力を込める。
みこ「ルミナス・バレット!!」
彼女の放った魔法弾がアノマリーの体に命中する。
しかし——
ズズ……ン。
みこ「効いてない!?」
アノマリーは一瞬怯んだものの、すぐに体勢を立て直した。
とき「普通の攻撃じゃダメみたいね……!」
ときが冷静に観察する。
海「なら、こっちも本気でいくぞ!」
海が拳を握ると、彼の周囲に青白い雷が走る。
海「ストーム・インパクト!」
海が拳を振ると、雷撃がアノマリーに直撃。
——バチバチバチッ!!!
アノマリーは大きく吹き飛ばされ、床に叩きつけられた。
海「やったか!?」
海が身構える。
しかし——
ズズ……ン。
海「……嘘だろ」
アノマリーはゆっくりと立ち上がると、さらに黒い霧を広げていく。
みこ「このままじゃマズい……!」
みこは焦った。
すると、その時——
???「みこ! こいつの ‘核’ を探せ!」
頭の中に響く声。
みこ「らんま……!?」
みこの肩に、小さな黒猫の姿をした使い魔・らんまが飛び乗る。
らんま「こいつは普通のアノマリーじゃない。どこかに ‘コア’ があるはずだ。それを壊せ!」
みこ「……なるほど!」
みこは視線を鋭くし、アノマリーを凝視する。
(どこかに……核が……)
——そして、気づいた。
みこ「……胸のあたり……!」
アノマリーの中心部、胸のあたりに 微かに光る核 があった。
みこ「みんな! 一気にあそこを狙うよ!」
とき&海「了解!」
ときと海が頷く。
3人「せーのっ!!」
3人「トリニティ・ブラスト!!!」
3人の魔法が交差し、核に向かって一直線に飛んでいく。
——ドォォォォン!!!
ギャアアアアアアッ!!!
アノマリーは断末魔の叫びをあげると、黒い霧となって消滅した。
みこ「……やった?」
みこは慎重に辺りを見回す。
すると——
監視者「……フッ、なかなかやるね」
監視者が静かに微笑んでいた。
監視者の警告
海「お前……何が目的だ?」
海が険しい顔で問いかける。
監視者はゆっくりとフードを下げた。
監視者「目的……?」
そこには、意外にも 若い男の顔 があった。
監視者「私は、ただ ‘君たちの力’ を試しただけさ」
みこ「試す?」
みこが眉をひそめる。
監視者「君たちは ‘選ばれた魔法少女’ だ。……本当に、今のまま ‘抗う’ つもりなのか?」
みこ「……当たり前でしょ」
みこは迷いなく答えた。
監視者は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐにまた薄く笑う。
監視者「……そうか。なら、忠告しておこう」
監視者はみこの目をじっと見据える。
監視者「君たちが ‘真実’ に近づけば近づくほど、《Magica Order》は……君たちを ‘敵’ として認識する」
みこ「……!!」
監視者「それでも、進むか?」
みこは息を呑んだ。
——でも、迷いはなかった。
みこ「進むよ。私たちの ‘運命’ を、自分たちで決めるために」
監視者はその言葉を聞くと、小さく笑った。
監視者「なら……楽しみにしているよ」
次の瞬間——
監視者の体は黒い霧となり、消え去った。
新たな戦いへ
海「……結局、あいつ何者だったんだ?」
海がため息をつく。
みこ「でも、確かに ‘真実’ に近づいてる気はするね」
みこは拳を握った。
とき「もう後戻りはできない……」
ときも静かに呟く。
みこ「私たちは ‘抗う者’ になった」
海「なら、とことんやってやろうぜ」
海がニッと笑う。
みこは空を見上げた。
この空の向こうに、《Magica Order》の ‘本当の姿’ がある。
みこ「——行こう。私たちの ‘答え’ を見つけるために」
こうして、みこたちは更なる戦いへと足を踏み出した——。