「じゃ、帰ります」と言って席を立ち、靴を履いている最中
「ゆず、美味しかった。今まで食べた何よりも美味しかった、また何かと交換で作りに来て欲しい」と素直に言ってきた
一条様がこんなどストレートに言ってくるなんて…なんか裏があるに違いない!信用させといてパッと落とすそれが、一条様。
田舎だったからαとか全然いなくて、勉強のために見ていたドラマにそうやって貶めたりするシーンがあったのを覚えている
しかも、金持ち一軍陽キャ、全部当てはまってる
一条様が、ドラマの人っとは限らないけど…やっぱりαってのは信じられない…
靴を履き終えて、立ってクルリと一条様の方を向いて「一条様…今回だけです!食べたければこっちの寮に来てください!あと、絶対和菓子か洋菓子持ってきてくださいね!!」と言って振り向いて部屋を出ようとした瞬間に、抱き締められた
「!?…ちょっと!一条様!」と言うけど返事がない
30秒ぐらい経った頃だろうか、耳元で「おやすみ…ゆず」と言って離された
僕は、居心地が悪くなってすぐに部屋を出た
「なんか調子狂う…」って!早くここから逃げないと、週刊誌みたいに写真撮られたらまた騒ぎになりかねない!
すぐさまここを立ち去ろう
なるべく、人に会わないように階段を使って降り、忍び足で自分の寮へ着いた
***
一条side
ガチャリ…といつも聞いているはずなのに、今は寂しい音だ
「どうやったら落とせれるんだ」
ゆず以外の他のオメガだったら突っ立っているだけで、落とせれたのに…本命は、なかなか上手くいかないものだな
残りのものを食べるか…とリビングに行く前に、キッチンに仕掛けていたあるものを忘れていた
ゆずは気がついていないだろうが、キッチンにカメラを仕込んでおいた
これでいつでも見返せれる
にしても、あんなエプロン姿…反則だろ…似合うと思って買っておいて正解だった。他にもなにか買わないとな…
にやけている場合じゃないな…飯が冷めないうちに頂かなければ…
最近、飯もろくに食えていなかったのに、ゆずの飯は食える
なんでだろうな…と思いながら、全部完食した
コメント
6件
一条様にも色々あったのかな?なんかいつもと違う気がする! ゆずちゃんの気持ちがわかる!(*^-^) 続き待ってます!o(*⌒―⌒*)o
ゆずちゃんは料理も上手ってことはもう嫁に来ても大丈夫やん( ^ω^ ) 一条さまもゆずちゃんの料理味わってるかな~(;・∀・) 主さんいつも神作品をありがとうございます( ≧∀≦)ノこれからも続きを楽しみに待っています(*´∀`*)
一条様ご飯食べてれなかったんだ…でもゆずちゃんのご飯は食べれたんだな〜(続き待ってます!面白かったです!)