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あい、みかでございます!
♡が30以上ついたんで続けます!いえ~い!
それではいってらっしゃい!
『あぁ、永遠に気づかなきゃよかったのに。』
そんな言葉が、糸師凛の口からおちる。
原因となったのはあの日。日本にとっては…特にサッカー選手にとって、あの日はこれ以上ないくらいの最高の日だっただろう。…しかし、糸師凛にとってはサイアクの日だ。
あの日、ワールドカップで日本が優勝した。糸師冴のパスと潔世一のシュート、ラストゴールによって。
日本は3回ゴールを決めた。その内の2回は凛のゴールであった。
だが、糸師冴は真っ先に潔世一の元へ向かった。その光景をみて、凛は気づいてしまった。糸師冴が…実の兄が好きだったんだと。失恋に近い感情だろうか。凛は不思議なことに清々しい気分になっていた。どうして自分はここまでついてきてしまったのだろう?ついてこなければ、この醜い恋心に気づくことはなかっただろうに。…あの雪の日の兄の言うとうりであった。サッカーをあそこでやめていたら。まだ『ただの弟』としていられただろうに。
そんなことを考えている内に、ヒーローインタビューがやってきた。最多得点者は紛れもない。凛自身なのだから。
凛は言った。数年ぶりにする笑顔を浮かべて。
『俺は、サッカーを辞めます。』と。
その場にいる人に衝撃が走った。勿論、実の兄である冴にも。
最初に声をあげたのは凛の宿敵でもある潔世一であった。
「は…?なんでだよ!?悔しくねぇのかよ?!」
怒鳴り声に近い声であった。
「悔しい…か。わかんねぇ。でも俺はこのままやってもお前に勝てねぇよ。」と、少し笑みを浮かべて凛は言っていた。
冴の方に向き合って凛は言った。
『冴の言うとうりだよ。俺みたいな欠陥品はサッカーをあの日辞めればよかった。そうだ。さいごに言っておきたいんだ。今だけはこう言うの許してね。兄ちゃん、バイバイ!』
そう言いながら完璧な満面の笑みを浮かべて。
あ~あ、気持ちワリィ。結局まだ✘ねてないし。早く、コロしてくれないかな〜。愛なんて、…偽りばっかりなのに。