翌朝、私はヌヴィの部屋に一人で向かいヌヴィは「メロピデ要塞に君の事を伝えた」と教えられた
菜月)よし…あ!ねぇねぇヌヴィこれ聞いていい?
ヌヴィレット)何だ?
菜月)あー…いや、自分の目で確かめる
ヌヴィレット)そうか?では、早速入口に…
菜月)だ、誰が来るの?
ヌヴィレット)お前の大好きなリオセスリだ
菜月)にゃんですと!?リオくん来るの!?待つ待つ!大人しく待つ!フリフリ
ヌヴィレット)多分もうすぐ来ると思うから大人しく待っていなさい
菜月)はーい!♪
暫く待ったあとリオくんが来て私を迎えに来た
リオセスリ)菜月~行くぞ
菜月)はーい!♪
ヌヴィレット)…(なんで嬉しそうなのか…)
こうして私はメロピデ要塞に向かう
菜月)リオくん私のお迎えに来ていいの〜?
リオセスリ)別に暇だっただけだ
菜月)まぁ別にいいけど〜♪
ルンルン気分で道を歩いているとリオくんが「昨日…ヌヴィレットさんに接吻したの…本当か?」と聞いて来た
菜月)んぇ〜?本当だよ〜?まぁ、ヌヴィが「これやった!」「アレやった!」って言えば直ぐにぶち込まれるけどね笑
菜月)あーあー、私のファーストキスぅ…
そんな風にちょっとショボーンとしているとリオくんに後ろから抱き締められ驚いて上を見上げると唇に何やら柔らかいものが当たった
菜月)んぇ…(ま、マシュマロ…?)
キョトンとした顔をするとリオくんに抱えられメロピデ要塞に連れて行かれた
菜月)あ、ぇ…///
リオセスリ)…
菜月)~~///ひ、人をからかうのやめなよ…///
リオセスリ)あんた以外にやるわけないだろ…
菜月)あっそ…///
ちょっと照れながらもリオくんに大人しく抱えられメロピデ要塞に連れて行かれメロピデ要塞でどこぞの犯罪者と一緒に牢屋にぶち込まれるかと思ったら何故かリオくんと同じ部屋になった
菜月)う〜…
リオセスリ)今日から暫くは俺の部屋に居ろよ?
菜月)私の監獄がリオの部屋ってマ?
リオセスリ)なんだ?嫌か?
菜月)……あんま?のんびりできる〜!
リオセスリ)ったく……(こいつはバカだからな、傍に置いて監視がてら…)
菜月)ねーねーリオ〜
リオセスリ)へいへい、甘えん坊だな…相も変わらず
リオセスリは私を膝に乗せ仕事を始めた
菜月)(テディベアの気分が今よく理解した…)
リオセスリ)…(あったけぇ…)
数時間後
リオセスリサイド)
菜月)(_*˘꒳˘*)_スヤァ💤
リオセスリ)フ~…(何とか終わった……が、お嬢が寝てるな)
リオセスリ)菜月ちゃーんユサユサ…
菜月)んぅ…やぁ……
リオセスリ)な、つ、き〜
菜月)やぁやぁ……
リオセスリ)はぁ〜…(ったく……こいつ気持ちよさそうに寝やがって…)
起こすのをやめて諦めて寝ている菜月ちゃんを抱えて隣の寝室に運んだ
寝室
リオセスリ)っと…
トサッ……
優しくベッドに下ろすと菜月ちゃんは直ぐに布団の中に潜り込んだ
リオセスリ)こいつぅ…💢
菜月)んぅ〜……フヘェ
リオセスリ)ったく…
菜月ちゃんは間抜けな顔を晒してすげぇ気持ち良さそうにすよすよ寝てやがる
リオセスリ)ま、可愛いけどな…ナデナデ
菜月)ん〜…スリスリ……
……可愛いだろこいつ(?)
リオセスリ)…さ、仕事に戻るか……(今回は見回りか…)
癒しに自ら離れなければ行けない苦悩と仕事という大切な任務の間に挟まれ心苦しいが仕事を優先
リオセスリ)(早く仕事を終わらせて戻ってくるか…)
コツっコツっ…と足音を立てながら廊下を歩く
俺の心の涙…なんてな笑
数時間後…
場面はうってかわり菜月ちゃん
菜月)ん”〜…モゾモゾ
まだ寝ていた…
で、そんな怠け者を心配して実は空達も要塞に潜入…
罪名は「フリーナのケーキを勝手に食べた」とか何とか…
菜月)ん”〜…o。.( ´O`)〜〜
お、目を覚ましたらしいですね
菜月)ん”ぅ…ペシッペシッ…
しっぽをベッドに叩き付け少しポヤポヤ…としていると階段を上る音とリオ君の溜め息が聞こえた
菜月)!!リオ君!フリフリ
リオセスリ)お?!
布団から飛び起き扉を開けると目の前にはリオ君が居た
菜月)わーい!ギュゥ
嬉しくて抱き着いて胸板にスリスリと頭を擦り付ける
リオセスリ)どうしたんだ〜?
菜月)ん〜…何となく?
リオ君は私の頭を撫で私が一頻り満足して紅茶を飲みながら話していると…リオ君が突然立ち上がり「悪い、客人だ」と言って部屋から飛び出した
菜月)んむぅ〜…ペシッペシッ
暇つぶし相手が居なくなった…と、思いななら「少し探索をしてくる」と書き置きをして部屋から出る
菜月)(流石にここに居っぱなしは不味いし…リネ君達も探さなきゃ…)
ふよふよ〜と飛んで移動…
色んな部屋に入り込み堂々と探すよりも屋根の鉄骨に座り込み上から探索…
菜月)(居ない…ここって確か刑務作業とかあるし…今の時間帯は刑務作業中…かな……)
リオ君の部屋にあった書類を見ながら鉄骨から降り別の部屋に移動
菜月)(名簿にあるし多分いるとは思うけど…あとなんか「タルタリヤ」の名前もあったんだけど…何があった?私が居なくなった間に何があった?)
そんな事を考えながら新しい部屋に入り込むと…そこには見覚えのある髪の毛としっぽ
菜月)!!(あの猫しっぽ…)
半信半疑になりながらも後ろを追い掛け何とか追いつき「リネット!」と声を掛けるとリネットは後ろを振り向き「菜月…?」と呟いてから私の手を掴んで人目のない所に連れ込まれた
リネット)ど、どうしてここに居るの?
菜月)君らと連絡が取れなくなったからヌヴィに色々してこっちに来た
リネット)い、色々…?
菜月)そこは秘密〜
菜月)で、どうしてここにいるの?
リネット)それは…
リネットは目を逸らしながら良いのかどうか考えている
菜月)…話しにくいの?
リネット)…ちょっと…考えさせて貰っていい?
リネット)決まったらこっちから話しかける
多分それが彼女の精一杯の答えなのだろう
今ここで詰め寄っても彼女を苦しめるだけ…
なので大人しく身を引く
菜月)わかったよ、いい答えが聞けるように期待してるね
リネットの頭を優しく撫でてからリオ君の部屋に向かう
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