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リオセスリの部屋

菜月)ただぁいま〜

部屋に入るとそこに空君達がリオ君の部屋にいた

菜月)ありゃ?

キョトーンとした顔をすると私の声に反応した魈や万葉が早足で近付いてきた

万葉)大丈夫でござるか?!

菜月)あ〜…まぁ?うん…平気…だけど ……なんでここに居る?←いちばん重要

リオセスリ)それを今から話す予定なんだ、この子達が来た理由は…タルタリヤがここに入れられた…とか

菜月)!!あいつが…?

魈)菜月様がここに入った…少し前?か、後あたりにタルタリヤが裁判に掛けられたんだ

菜月)へぇ〜…遂に人殺した?

魈)詳しくは分からんが…

菜月)ふーん…(ヘマしてバレたんかな…)

魈)それで監獄…ここに入れられたんだ

菜月)そういう事ね…で、なんでここに来た?

空)ほぼお前と一緒だよ、リネ達を助けるのと…タルタリヤを茶化す!

菜月)わーお性格クズ〜笑

空)まぁ、迷惑かけられたし…特に璃月!

菜月)そりゃそう笑

ケラケラと笑いながらリオ君の後ろに周り抱き着く

菜月)にしてもタルタリヤが…と、思うんだけど?

空)それを調べる為にも来た

菜月)今回のタルタリヤに関しては何も知らないと…

空)全くね

菜月)そりゃ困ったもんだ…

リオセスリ)今の目的はリネ君達とタルタリヤ…公子の安否確認だな

菜月)あ〜、リネットとは合流できたよ、リネも高確率で安全は保証する

リオセスリ)ならあとはタルタリヤのみか…

菜月)変な事に巻き込まれないといいけど…

空)嫌な予感しかしない…

タルタリヤ=ファトゥス=面倒臭い

↑我らの常識です(?)

菜月)後々の事考えると…頭痛いなぁ…

リオセスリ)菜月ちゃんは軟弱だな笑

菜月)うるさいバーカ

その後、みんなは自分の独房に入り私はリオ君の部屋でグータラ生活


菜月)ねぇリオ君?

リオセスリ)んー?

ソファに寝っ転がりながら仕事中のリオ君に声を掛ける

菜月)タルタリヤの事…調べられない?

リオセスリ)その事か…俺も調べようとしたんだがな……それっぽいのが特に無いんだ

リオセスリ)この監獄に入っている…ただそれしか分からないんだ

菜月)改ざん済み…か

ゴローンと寝返りを打ち「どうしたものか…」と心の中で思う

情報の改ざんなんてアイツら…ファデュイからしたら安いものだ

いや、ファトゥスなら余計に楽なのか?

そういう関係の奴が居るのだろうか…

菜月)(めんどくさ…どうしたものか……)

仰向けになり足を軽くバタバタとさせる

リオセスリ)…な、なぁ……菜月ちゃん?

菜月)ん〜?タルタリヤの事ならなぁーんにも分かんないよ?

コロンとまたうつ伏せになりリオ君の背中を見つめる

リオセスリ)いや…そうじゃなくてな……

菜月)??

リオセスリ)…その、少し警戒心?を…持って欲しいのだが

菜月)ケーカイシン?大丈夫!多分持ってる!

リオセスリ)そんな格好して置いて「持ってる」は違うだろ……

菜月)??なぁーにぃ?菜月ちゃんに文句?

リオセスリ)いや……もう好きにしてくれ…

(諦め)

菜月)??

多分だが…リオ君は「もうこいつは手遅れだ」という判断をしたのだろう……私は強いですから!(?)

私を襲おうものなら問答模様でお身体と顔面を引きちぎってやる

そんなことはさておき…

菜月)ナタも行くのか……

ボソッと呟いた国名…それは「ナタ」

(炎の国、龍の国……そう呼ばれている国

私の中では炎の国…炎神、「マーヴィカ」の支配下…という言い方はあれだがマーヴィカの国である)

リオセスリ)これが終わってしまえば君はもう行くのか?

菜月)んぇ?

突然そんな事を言われ思わずキョトンとする

彼からそのような言葉が出たのは初めてだったからだ

リオセスリ)もう行ってしまうのか……俺はそう聞いたんだ、菜月ちゃん

背中から伝わる哀愁……恐らく寂しいのだろう

菜月)まぁ…空君の話聞いた?

リオセスリ)あぁ、こちらに来た理由など分からず、妹と引き剥がされ今は妹を探す旅に出ているとか

菜月)そう…だから極力早めがいいの

リオセスリ)……そんなの、お仲間に任せて君一人ここに居ればいいじゃないか

菜月)リオ君…?

そんなことを言われたのは初めてだった

リオ君と私の関係は「親と子」に近いような関係だからだ

私が産んだとかでは無い

ただ…彼の「育ての親 」と、言うだけだ

菜月)だ、ダメだからね?彼の巻き込まれ体質はそんじょそこらの不運体質とは違うんだから

菜月)神のゴタゴタに巻き込まれてしまう彼らが可哀想だわ

リオセスリ)…なんで…あの子達の傍にいるんだい…

リオ君……リオセスリは席を立ち上がり

コツッコツッ…

と、足音を立てて近付いてきた

リオセスリ)君の慈悲は癖になる、それが怖いんだ

菜月)??君は一体…何が怖いの?

起き上がり声を掛けると手を引っ張られ強く抱き締められた

菜月)り、リオ…君?

リオセスリ)…頼むから……俺だけの物になってくれ…菜月ちゃん

その言葉で私は気づいた…

彼は私を求めている

手離したくないほど……誰にも私を見せたくない程…愛を……慈悲を自分だけの物にしたい程…

菜月)…リオセスリ

リオセスリ)!!

菜月)私はあなただけのものになれない、貴方だけの人になれないわ

リオセスリ)何で…

菜月)私は神だし貴方は人、相容れない存在で関係を簡単に持つことが出来ない存在なの

リオセスリ)そんなの…俺は知らない……

菜月)でしょうね、神と人の関係なんて明確されてない

菜月)神に口付けをされた者はその後、一切の幸福は訪れない

菜月)それ何故か…神という「幸運」を手に入れたから

リオセスリ)……俺は…

菜月)嫌でしょ?幸運であり不幸であるの、神様って

リオセスリから離れ紅茶を入れる

菜月)神様の存在そのものは幸運の…人の願いの塊

リオセスリ)…俺は……一生の悪運が来ようともあんたと生きたい、そばに居たいんだ

菜月)君は甘えん坊さんだねぇ笑

紅茶を飲み終わってからリオセスリの頭を撫でた

菜月)君のそういう所は…ホント、可愛いよ

頭を撫でたら頬を撫でる、頬を撫でたら顎の下を撫でる

菜月)でも、君だけのものになれない、これは事実で本当

リオセスリ)……契約は…

菜月)ダメだからね〜?

リオセスリ)う”〜…じゃあ着いてく!ここに居れないなら着いてく、着いてずっとそばに居る

菜月)君は仕事があるでしょ、ダーメ

彼の額をぺしっとデコピンする

菜月)私だって君と一緒に居たいよ?でもね…お仕事のお邪魔をする訳には行かないから…もし後任とか見つけたら一緒に行こうね?笑

リオセスリ)…分かった……

腑に落ちなさそうな顔をしながらも諦め仕事に戻った

菜月)(まさかそんなふうに思われていたとは……)

そんなことを思いながらもソファにまた寝っ転がり「どうしようか…」と悩む

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