━━敵性機体の応援 三体確認
??1「このままじゃ埒が明かない、ナナ!ルルを連れて逃げろ!」
ルル「待ってよ!みんなはどうするの!」
??2「私たちはお前らと違ってただの人間、君たちアンドロイドと違って老い先短いんだ。」
??1「だから頼む、生きてくれ」
━━緊急脱出装置が有効です。ホストの要求を待機中
??2「起動しろ」
使わないと思っていた、ナミダ、の機能が
そのアエグ、声が
こんなにも早く……
??「いつかまた、会えると信じているよ…」
2人分の脱出ポッドが私たちを待ち構える
ナナ「おねえちゃん、行くよ!」
声に出そうとも出ない、嗚咽を抑えて、頷くと私たちはポッドの中に入った。
2056年に起きた「宇宙生命体(通称セフト)」による地球侵略により、人類のほとんどが失われた。
私たちはセフトと生き残った人類との戦闘を、人類側としてサポートするように作られた、人間の姿を真似て作られたアンドロイド。
その中の「ルル」と「ナナ」は同じ工場で作られたシマイ関係にある。
そんな事を思い出していると、ポッド内の画面にもうすぐ到着との表示があった。
深く深呼吸をする。私たちアンドロイドは配属される人類の拠点から離れることは滅多に無いため、外がどうなっているのか分からない。戦闘が行われているかもしれないし、静かで平和な場所なのかもしれない。
考えても考えても出てこない答えは、ポッドが開くとすぐに分かった。
1話 「ルルとナナ」
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