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こんにちは!🌞(こんばんは!🌛)
夏って熱いね!?((当たり前
宿題が終わらない…
けどまあ、うん
本編どぞ!(笑)
ーー第12話、人のためにーー
思っても無いことだった
…とは言えない
実際、この人が何もしなかったから
何人も死んだ
翔太もその内の1人で
私もそう
美湖「あなたのせいだから…」
蘭「…っ」
人生でこれほど
他人を責めたことはない
美湖「…返してよ」
唯一の私の兄弟
喧嘩もしたけど
唯一の兄弟
お母さんは私のことをあまり良く思っていないから
いつも翔太ばかりだったから
翔太が死んでから
私に優しくなったから
気が楽だった
張り詰めていた家の空気が
緩んだ気がしていた
でも
翔太がいないから
心の何処かに穴が空いてしまったみたい
絶対に幸せにはなれない
翔太がいたから
喧嘩したろ、愚痴ったり、ゲームしたり
翔太がいたから
母の贔屓(ひいき)にも耐えれた
だから
美湖「…返して」
返してほしい
戻ってきてほしい
美湖「〜っ」
目から大粒の涙が溢れる
戻ってきてほしい
それだけなのに
関係ない事件に巻き込まれて
美湖「馬鹿みたいだ」
ああ、もう
疲れたな
翔太はもういない
家にはお母さんしかいない
いつかまた酷いこと言われるんだろうな
そうだな疲れた
楽になりたい
…もう
《死にたいな》
チリン🔔
美湖「…?」
鈴の音がした気がする
…そういえば
翔太から
聞いたことがある
死期が近い人には
この世ならざるものが見えたり聞こえたりする
鈴は死者を迎える音
そう…言ってたっけ…
〜大和視点〜
大和「…」
人には「気」がある
「気」は色々ある
やる気、闘気、無気、死気、生気
大和「…」
俺には生まれたときから「気」が見えた
だから、今も見える
さっきから
美湖の生気が無い
死気が大きくゆらいでいる
死ぬ気なんだろう
今、完全に生気が無くなったら
多分、ショウコはすぐに来る
そういうものだろう
生きる気のないものに時間を与える必要は無い
大和「…」
ゆっくりと蘭の方へ視線を向ける
こっちも
死気は無いが
生気も無い
「無気」
何も無い
廃人みたいなもの
大和「…」
蘭さんはどうでもいい
俺にとって利益も何も無い
でも
俺は助けなければいけない
救わなければならない
守る、祓う、助ける
そうして死ぬなら本望
それが
〜俺の家系の使命だから〜
大和「…ばーちゃん」
大和「俺、今日で」
大和「術師は辞める」
もう手助けは出来ない
ごめん
やりたかったわけじゃないし
円花みたく才能があるわけでもない
そもそも人のために働くのは性じゃない
…でも
今日、必ずショウコは祓うから
見ててよ
「仇」討ってやるから
父さん、母さん
大和「…出てきなよ」
大和「気配が隠しきれてない」
大和「それで隠れてるつもりなら面白いけど」
大和「ショウコ」
その瞬間
美湖の背後からとてつもなく大きな呪いが溢れ出した
大和「ずっと憑いてたんだな…」
ショウコ「ぁ゙…ぁ゙っ゙、ぅ゙ぁ゙」
美湖「…っ゙」
美湖「ぁ゙ぁ゙…!!」
大和「!!」
客A「ゃああああああ!!」
客B「ちょっと!どうしたの!!」
客A「あっ、あれえ!!!」
客B「え!?」
客A「あれ見て!!」
客B「何???」
客A「いやああああああ」
客B「ちょと、どうしたの!!?」
客D「何だあれは…」
客A・Bの方を見ている
客E「ねえ、あなた、お店変えない?」
客D「ああ、そうだな」
客C「ねえパパ、ママ」
客E「ん?どうしたの〜?」
客C「あそこの席の人、変だよ」
美湖達の席を指差す
客E「え?」
客D「あそこは普通だろう?」
客D「3人の若いお客さんじゃないか」
客E「そうよ?」
客C「え?」
客C「ママ!4人だよ!!」
客C「4人いるよ!!」
客E「…え?」
現れたショウコは美湖の首を掴んで
絞めていた
美湖「ぁ゙…ぁ゙ぁ゙っ…」
先に獲物を仕留める気か…!
大和「くっそ!」
ばあちゃんが言ってた
思いっきり全身の力を一点に集める
そうすると
不思議な力が湧くって
大和「〜〜〜!!」
俺は思いっきりショウコを目掛けて殴った
ドゴン!!💥💥💥💥
実態のないものは殴れない
空気と同じ
でも、それとこれは別
ショウコ「ぎゃあっっ」
大和「初祓いが別格の怨霊とか…」
大和「ツイてねえな」
ショウコ「ぁ゙…ぁ゙ぁ゙…」
ショウコ「邪魔…する゙な゙」
大和「するよ」
大和「お前が美湖を殺すってんなら」
ショウコ「…痛い」
ショウコ「…虐めなぃ゙でぇ」
ショウコ「痛いよお」
ショウコ「痛いよ!!」
大和「…やっぱり」
俺の両親はショウコに敗れて殺された
でもタダで殺されたわけじゃない
情報を残したんだ
大和「…」
ショウコは進化する
最初は関節が曲がりまくった無惨な状態で
声は濁音が目立つ
この時点が1番弱い
次に
見た目は変わらないが
声がはっきりと…
生前と同じようになっていく
つまり、徐々に若返っていく
…強くなっていく
長期戦は圧倒的に不利
短期戦で
こいつを祓うしかない
美湖「ぁ゙…ぅ゙…」
美湖「…タ…ケテ」
美湖「…マ…ㇳ…」
人生で初めて他人を助けようとしてるんだ
大和「…ぜってえ祓う」
今日俺は初めて…
初めて人のために死を覚悟した
ーー第12話、終了ーー
お疲れ様でした!
最終決戦?です!決戦で合ってるかな?w
次回もよろしくお願いします!
( `・∀・´)ノヨロシク
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