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「寄付の嘘って、酷くね?一億円の嘘だぞ?叔父さんは、それで美味しい思いをして、おかしくね?土下座か?」
敬は人のことを言う時点で終わっているわ。
「私は……そもそもが全く違う認識でしたので、一ノ瀬武夫さんの依頼をお断りします」
叔父の弁護士の小さな声を聞きながら、叔母と敬が椅子に戻る。
「では、一ノ瀬武夫さんへも慰謝料請求と損害賠償請求手続きをいたします。速やかにご対応頂けますようお願い致します」
「待ってくれ、わかった。わかったけれど……謝るから、刑事告訴は避けて欲しい……寄付のこと、嘘を広めてすみませんでした」
叔父が長テーブルに額をつけて謝ると、すぐに敬が驚くことを言った。
「今の、SNSで流してあげたから、叔父さん」
「おいっ!」「敬っ!」
早川さんと私の声が重なる。
――叔父さん、私の名前、言ってないよね?どうだった……?
「大きい声で何?ビックリするだろ」
「動画か?内容を見せろ」
早川さんが敬の前へ行き、すぐに確認する。
再生されたのは
【…謝るから、刑事告訴は避けて欲しい……寄付のこと、嘘を広めてすみませんでした】
という音声。
――よかった……叔父は公開処刑のようになったな
「これだけで、これ以上のコメントもするな。菊の名前を出すなと言っている。わかったか?お前が菊の名前を公開した場合、完全に刑事事件にするからな」
早川さんの強い口調に
「じゃあ、怪しまれても困るから、今データごと削除する。それでいいですか?」
敬は素直に対応する。
「それでいい。確認はさせてもらう」
早川さんが敬のスマホを触っている間
「謝罪会見みたいなのが拡散されるんだね……フフッ…」
永美が私にピースをしている。
「そうだね……叔父さん、すごい汗だ……」
生きた心地がしないのだろう。
――ブーメランが刺さっただけだよ
コメント
4件

敬、自分のことは棚に上げてペラペラの中身ない男だな

バカな親戚だねーッ😅 ホント、全て菊ちゃんの思い通りかな?良かった🤗 でも、考えたらさー、大学も辞めたワケだし、可愛そうだな。。。🥺
もう心臓止まるかと思った! とにかく菊ちゃんの名前が出てなくてほんとによかったε= ( ˊᵕˋ ;) ホッ まあ敬よ、謝罪動画を流したことは褒めたくないけど褒めてあげるわ… そうだよ〜永美ちゃん⤴︎もう拡散されてるね₍₍🪃⁾⁾ウシシ‼︎ 弁護士さんも依頼を断るとおっしゃってるし、これからどうするのかしら🤭