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「永人さん、これで全部かな?」
「とりあえず、そうだね。あとは縁を切るという希望があるから、それは慰謝料請求と一緒に文書にする」
「うん、お願いします」
叔母も叔父も顔色が悪いし、敬もだんだんと落ち着きがなくなっている。
分が悪い話ばかりだったからね。
――じゃあ、最後に決めたことを言わせてもらうわ
「早川さん」
「ん?」
立ったままの彼は、私の前へ来た。
「自宅の売却、取り消せますか?もしくは、私がもう一度購入する」
「菊⁉」
永美が私の肩をガシッと掴んで揺らす。
私は揺れながら、叔母たち3人の安堵と満足そうな顔を見た。
それだけは最低限残して欲しいんでしょ?
――残念でした
「理由は?購入して、どうする?」
「……潰す」
部屋の空気が固まったあと
「なにぃ……?」
「頭、おかしくなったのっ⁉」
「どういうことっ⁉」
「菊……?」
たくさんの声と、声にならない声が部屋を揺らした。
「潰す……か。建物を解体するんだな?で、そのあと、どうする?」
ポケットに手を入れた早川さんが、私にゆっくりと聞いた。
「どうもしないわよ、菊っ。解体なんてダメよ!」
「そうだよ、菊ちゃん。一ノ瀬はあそこに建っていないと…」
「嫌よ。あそこに建っていたら、ずっとそうやって叔父さんと叔母さんが【自分のモノ】と言って、我が物顔で歩く。だから解体する」
「ん、その先を聞かせてくれ、菊」
早川さんがとても満足そうに私を促すので、私は間違っていないと思えた。
コメント
4件
スゴイよ菊ちゃん👏👏👏 希輔さんも〰️

菊ちゃんいい(≧∇≦)bきっと慰謝料払えば解決と思っているよね。
👏👏いいっ✨✨菊ちゃんそう思ってたよ〜⤴︎⤴︎ ポケットに手を入れ満足な顔をしてる希輔サンを絶賛妄想中🫠ྐ❤︎ なにかの、恵まれない方達の施設とか、希輔サンも携わってるようなね!そうゆうの!!!←上手く説明できなくて💦すみません🙇♀️