テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1,171
「永人さん、これで全部かな?」
「とりあえず、そうだね。あとは縁を切るという希望があるから、それは慰謝料請求と一緒に文書にする」
「うん、お願いします」
叔母も叔父も顔色が悪いし、敬もだんだんと落ち着きがなくなっている。
分が悪い話ばかりだったからね。
――じゃあ、最後に決めたことを言わせてもらうわ
「早川さん」
「ん?」
立ったままの彼は、私の前へ来た。
「自宅の売却、取り消せますか?もしくは、私がもう一度購入する」
「菊⁉」
永美が私の肩をガシッと掴んで揺らす。
私は揺れながら、叔母たち3人の安堵と満足そうな顔を見た。
それだけは最低限残して欲しいんでしょ?
――残念でした
「理由は?購入して、どうする?」
「……潰す」
部屋の空気が固まったあと
「なにぃ……?」
「頭、おかしくなったのっ⁉」
「どういうことっ⁉」
「菊……?」
たくさんの声と、声にならない声が部屋を揺らした。
「潰す……か。建物を解体するんだな?で、そのあと、どうする?」
ポケットに手を入れた早川さんが、私にゆっくりと聞いた。
「どうもしないわよ、菊っ。解体なんてダメよ!」
「そうだよ、菊ちゃん。一ノ瀬はあそこに建っていないと…」
「嫌よ。あそこに建っていたら、ずっとそうやって叔父さんと叔母さんが【自分のモノ】と言って、我が物顔で歩く。だから解体する」
「ん、その先を聞かせてくれ、菊」
早川さんがとても満足そうに私を促すので、私は間違っていないと思えた。
コメント
4件
スゴイよ菊ちゃん👏👏👏 希輔さんも〰️

菊ちゃんいい(≧∇≦)bきっと慰謝料払えば解決と思っているよね。
👏👏いいっ✨✨菊ちゃんそう思ってたよ〜⤴︎⤴︎ ポケットに手を入れ満足な顔をしてる希輔サンを絶賛妄想中🫠ྐ❤︎ なにかの、恵まれない方達の施設とか、希輔サンも携わってるようなね!そうゆうの!!!←上手く説明できなくて💦すみません🙇♀️