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最初にちょっとトーク(?)
私はこうアッチの意味でも普段の意味でもぺこマリでは船長がリードしてほしい気持ちがあるんですよ(マリぺこ)。でもこうたまにマリンが挫けちゃったときはこうぺこらが「あんたしかぺこーらを守れないんだからちゃんとしろぺこよもー♡(は?)」っていう感じで支え合うみたいなマリぺこも良いなって思ってます。ぺこらがマリンに「あんたしかぺこーらを…」みたいな関係性求めてたら最高ですハイ。長文失礼しました()
あらすじ必読!
【side🏴☠️】
「うっ…頭重たっ……」
私の起床最初に発した言葉はそれだった。
いつもとは違う異様な頭の重さと同時に体の気だるさが体を起こして確認できた。
俗にいう“風邪”というもので寒くなってきた季節の変わり目にはよくある現象。
誰かを頼るにはちょうど同じマンションのノエルかラミィに電話をかけるのが一番。
「うわっ、そうだ。ノエルは収録があるんだったな。」
前日通話で「明日はしらけんで収録があるんだよー!」と楽しみに惚気話をしていた。
そして私はここでもう一回思い出す。ノエフレの間にラミィを
突っ込んでやりたい(深い意味はない)と 自分の中でツッコミをしようとした瞬間
気づいた。“アイツもしらけんの収録に参加する”ということを。
「まずい、頼る人がいねぇ…。」
体も熱を感じる割には悪寒がしてくるので早めに連絡先を探さなければ。
必死にLINEの画面を指で下に操ると“とある人物”が目に留まった。
「……ぺこらに文面だけ送ってみるか。」
まさか自分の恋人を頼るだなんて考えに至るとは。ぺこらもこの日個人配信
を入れているからあまり迷惑はかけられない。マネージャーも忙しいスケジュール管理
に追われているし。なにより私は“ぺこらを守らないといけない”から。
ぺこらを頼るということはあまりしたくなかった。でも体には限界が来ている。
自分の意思とは裏腹に頼りない指使いで文字を打つ。確認できた瞬間、
まるで充電の切れたロボットのように力尽きた。
『ぺこら、風邪引いた。きて。』
【side👯】
「…流石にネタじゃねぇぺこか、、、」
『風邪を引いた』というLINEのメッセージを読んでぺこーらは呟いた。
最初はあのマリンのことだったし私を揶揄うため、構ってほしくてイタズラをしている…
と思ったが数秒考え直してみた結果、さっきの結論に至る。
人気を集めていることだろうからきっとまた無理をしたんだろうなーと
頭の中で考えつつもマリン宅へ向かう支度を始める。
「…なんか買ってきて作った方がいいかな。」
ここにきてぺこーらがマリリンのマンションに訪問して料理をするという
異例のシチュエーションが脳内再生された。
「まぁ…適当にお粥でいいぺこよね。」
アイツがダウンしている間は何も出来なくなっちゃうから
早く治してもらわないと。
「行ってきますぺこ。」
ガチャンッ(🚪
今日の配信は別の日にしてもいいかな。
【side🏴☠️】
ん…なんかいいにおいがするなぁ…。ご飯…?お粥…?風邪の時はお粥だろうな。
「そっか…合鍵渡してたんだっけ。」
***
「ぺーこちゃーん♡」
「は?何ぺこか。」
「まぁまぁ、そんな冷たい反応せずに〜ジャジャーン!」
「え?鍵ぃ?」
「そうでーす♡お付き合いの印にマリンのマンションの合鍵でーす♡」
「別にあんたの家には行きたくないからいらないぺこ。」
「えー!!泣(崩れる)」
「なんでいきなり……」
「え〜あれでしょ!ほらほら、マリンに“何かあった時用”にですよ〜!」
「はぁー?付き合ったからってぺこーらのこと頼らなくたって……」
「そーゆーことじゃなくて!風邪引いた時とかヘラった時とか後えっt…」
「最後の聞いたらやっぱりいらねぇぺこ。」
「違う違う(早口)最後のはそういうボケだってばー…笑(焦)」
「…しゃーねーもらってやるぺこ。」
「え!いいの!?ありがと♡じゃあぺこちゃん家の合鍵m…」
「絶対渡さんぺこ!!」
***
……あの時に渡せといてよかったぁー…。
「……やっぱりぺこら、来てくれるじゃん。」
「…何独り言喋ってるぺこか。」
「…へっ!?」
「なんか勘違いしてるみたいだけど、別に“あんたのためじゃない”ぺこだから。あんたが早く風邪治してくんないと“ぺこーら”が困るから。」
「えー…そこでツンデレセリフ使わなくても…」
「つ、ツンデレなんかじゃねぇぺこ!//」
『あんたのためじゃない』ってそれ、相手のために言うセリフだよそれ…。
まぁぺこらがマリンなしの体じゃ生きてけないようになってるんだから
マリンがちゃんとしな きゃいけないのは当然なんだけど〜(?)
「じゃあぺこらのために頑張って風邪治すワ…。」
「ん。じゃ、これ、お粥。」
「え!?ぺこらが作ったの!?」
「そうに決まってるぺこだろ…」
うんうん、料理までしてくれるなんて、ぺこらは本当にマリンのお嫁さんかもしれない。
「バカなこと言ってないで早く食べろぺこ。」
「あれ?出てた???」
「出なくても分かるぺこね。」
「魔剤ぃ〜?んじゃ冷めないうちにいただきます。」
パクッ(食
「…熱いけど美味しい…」
「ちゃんと卵も入れといたぺこよ。」
「もうお嫁さん超えてお母さんじゃん。」
「“お母さん”はベクトル違いすぎるからあんたのお母さんには4んでもなりたくない。」
「えーそこまで言う?てかここまでしてくれてありがとなマジで。」
「あんたが来いって言ったぺこでしょ。」
「それもそうなんだけど…料理までしてくれるとは思わなかったワ。個人配信の予定とかあるんじゃなかったの?」
「ああ、それは今日ぐらい休もっかなって。」
「え!?おいおい、それは………」
「“とあるやつが風邪引いた“所為でな。」
「う”っ…それはすみません、お粥のお椀舐め回してお詫びします()」
「キモいから逆にやらんで良いわ。……でも……。」
「……???」
「マリンが“みんな”のために頑張れるように、“ぺこーら”のために頑張れるようにするために自分でやってることだから、別に“マリン”自身のことを思ってやってるわけじゃないから。」
「な、なんか2回くらい聞いた気がするんだけどwお前遠回しにあたしのこと好きって言いたいんだろwww」
「もうお前一生風邪引いとけバカっ!!//(赤面)」
「www」
「ご馳走様でした。」
「……もういいぺこか?」
「うん、これ以上ぺこらには迷惑かけらんないから。」
「そ。薬も置いたから早く飲んで寝ろ。」
「はいはい笑」
「あと………」
「……?」
「ぺこーらが風邪引いたら…今度はマリリンが看病してぺこよね。」
「……言われなくても分かってるってば。」
「じゃあな。」
ガチャンッ(🚪閉
「ほんとに〜素直じゃないのはいつまで経っても直らないんだなぺこらは〜。」
まぁでも、あれはあれでぺこららしくて良い気がする。
「1秒でも早く治さないとぺこらにまた怒られちゃうな〜笑」
今度は少し楽になった体をゆっくりベッドに横にさせて静かに意識を閉じた。
END