「緊急事態宣言が発令されました。該当地区にお住まいの方々は速やかに避難区域に避難してください。繰り返します…」
今まで送られてきた平穏な生活が一気に地獄に変わったあの日の事はいまだに鮮明に記憶している人は多いだろう。
20○○年、とある発展途上国の村からとあるウィルスの感染者が発生した。
その頃は皆ただのはやり病だろうと思っており、私たちの生活に関わるなんて誰一人思っていなかったはずだ。
しかしその3日後、その村の患者の心配停止が確認された後何故かもう一度心臓が動き出し、生前の面影がないくらいに急に暴徒化をしてしまったというニュースが日本国内で報道された。
幸いそのときは鎮圧されたと報道されたが、実際は全く違った。
鎮圧部隊の4人が死亡、30人が負傷していたのである。
ここまで情報が回りだした頃には皆の中で、「ゾンビパンデミックに似ているのではないか?」という認識がだんだん持たれるようになった。
そのあとは負傷した部隊員がさらに暴徒化を始め、瞬く間に発生源の国からは音信がとれなくなっていた。そして…最悪なことに一部の感染者が海外旅行などを行っていたために感染は世界中に広まった。
WHOはすぐさま悲鳴をあげたが、世界各国の協力により何とか感染のペースはある程度収まってきた。
しかし感染者が爆増してしまった地域は感染者たちを「治療」しきることが出来ずに感染者が野放しになっていたりしてしまっていたために立ち入り禁止区域に指定され、侵入した瞬間に死亡扱いになってしまうほどであった。
だがそれ以外の地域では以前と同じ生活をすることが可能となり、だんだん人類は危険が一定数存在する世界で生活することになれていった。
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