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Phighting Dosukebe!

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Phighting Dosukebe!

4 - ヴァインスタッフ✖️サイス 保護者

♥

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2025年06月25日

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ごめん書きたくてたまらなかったからこっち先に書くね

Vinestaff x Scythe


前提として

カタナとヴァインスタッフ、シュリケン、スリングショットは良好な関係を築いていて、カタナは三人の保護者的立ち位置になりました。三人はカタナの過去については知りません。

ヴァインとシュリはスリングのカフェで働いています。











ヴァインスタッフが仕事から帰り、部屋のソファに腰を下ろした。今日の午前中は特に激務だった。客は多く、しかも絶え間なく、昼休憩が少し遅れるほどで、休む暇もなかった。何とか日が落ちる前に上がれたが、この調子ではこの後の予定に支障をきたしそうだ。

少し仮眠を取ろうと、スマホでアラームを設定していると、玄関の扉がノックされる。

ヴァインはスマホをテーブルに置いて、玄関に向かった。シュリケンはシフトが終わった後遊びに行ったはずだし、スリングショットはまだ店にいるはずだし、何より二人なら家の鍵を持っているはずだ。誰だろうと思いながら、扉を開ける。


「…ヴァインスタッフ。」

「あら、カタナ!いらっしゃい!」


玄関先にいた長身のインフェルナルズは、ヴァインが中に通すと少し頭を下げて玄関を潜った。


「お茶、何がいいかしら?」

「必要ない。」

「あらそう?」


カタナはテーブルの横に正座した。


「ソファに座ればいいのに。」

「こっちのほうが性に合っている。」


ヴァインは不思議そうな顔をしてまたソファに腰掛けた。


「調子はどうだ。」

「悪くはないけど、最近仕事が忙しくてね。この時期は結構激務なのよ。」


カタナは表情の読めない顔をヴァインに向ける。


「…ヴァインスタッフ」

「なぁに?」


カタナはしばらく黙っていたが、ようやく声を発した。


「シュリケンから…」

「シュリから?」

「…お前に交際相手ができたと聞いた。」


ヴァインは数秒のフリーズののち、勢いよく俯いて手を額に当てた。

シュリの野郎、本当に口が軽いんだから。

シュリケンへの処罰を考えているヴァインにカタナがもう一度問う。


「…恋人ができたというのは本当か?」


ヴァインは渋々頷いた。彼女はあまり自身の恋愛事情について人に知られたくはなかったが、知られてしまったものはもう仕方がない。


「…そうか…お前にも…恋人が…」


カタナのいつもより少し低い声を聞いて、ヴァインは恐る恐る顔を上げた。

カタナの顔の向きはヴァインから逸れてはいた。彼の表情は読み取れなかったが、雰囲気は『娘の成長を喜ぶ父親』に近い、柔らかい雰囲気だった。


「めでたいことだが…何かトラブルに巻き込まれないように警戒しろ。」


カタナは優しく説いた。

ヴァインは頷いた。


「それと…今度会ってみたい。どんなインフェルナルズなのか、気になる。」


彼の声には若干喜びと好奇心が混ざっていたから、ヴァインは今度会わせてあげようと思えた。


会話が止まると、疲れが襲ってくる。


「カタナ…申し訳ないんだけど…ちょっと今から仮眠をとるから、アラームが鳴っても私が起きないようなら叩き起こしてちょうだい。」

「わかった。」


ヴァインはありがとうと言って、自室からブランケットを持ってきて、それを掛け布団にしてソファに横になった。

少しするとすぐに寝息が聞こえてくる。





三十分ほどたっただろうか、ヴァインのスマホから音楽が鳴る。あまり大きい音ではなかったからか、ヴァインの眠りが深かったからか、彼女は起きなかった。

カタナは彼女を揺すって起こした。

ヴァインは眠たそうに目を擦って、洗面所に行った。外出でもするのだろうか?

カタナが長居しても申し訳ないと帰る支度をし始めたとき、インターホンが鳴った。ヴァインは出られそうになかったから、彼は代わりに玄関へ出向いた。

ドアノブに手をかけ、そっと開くと、玄関先には彼がよく見知った女が立っていた。


「ハロー!」


後ろに曲がった角、白いカウボーイハット、右目に装着された三眼ゴーグル、目の下のキズ、神経を逆撫でするような、相手を馬鹿にするような低い声。

サイスは満面の笑みで立っていた。

カタナは相手がサイスであると認識した瞬間、威嚇するように彼女を睨みつけた。


「…お、カタナじゃないか。どうしてここに?」

「それはこっちのセリフだ。何故お前がここにいる。」


サイスはクスクス笑い 、首を横に振った。


「アタシはこれからこの家のお嬢さんとデートだからねぇ、迎えに来たのさ。」


カタナは眉をひそめた。まさか、そんなまさか、ヴァインの交際相手がこの連続殺人犯なわけがない。


「馬鹿なことを言うな。」

「デタラメなんかじゃないさ。あんたも知ってるだろ?ヴァインスタッフっていうヒーラーの子だよ。付き合ってるんだ。」


カタナが小さく唸る。信じ硬くてたまらないのだ。

すると背後からヴァインの声がした。


「カタナ、誰かお客さんでも来たの?」


彼女はいつもの服を着ていた。厳密には、着物の裾は長く、正真正銘の浴衣だったが。そんな彼女の顔は、サイスを見るなりだんだん赤くなった。


「な、なんでいるのよ…?」

「こんばんわ、フラワー。迎えに来たよ。」


恥ずかしそうにため息をつくヴァインを見て、カタナは今度は少し大きく唸った。信じ難いことに、平和を愛するヒーラーはこの人殺しと交際しているらしい。


「これで信じてくれるな?カタナ?」


ニヤニヤしながらそう言うサイスに、カタナは渋々頷いた。


「ヴァイン、どういうことだ。」

「わ、私だって最初は嫌いだったわよ!でも…なんか…その…」

「いつの間にかアタシに惚れちまったってワケ。」

「お前は黙ってろ」

「おー酷。」

「大体、いつから交際していたんだ、こんな犯罪者と…」

「…き、去年の秋あたりから…」

「…そんなに長く…」


カタナは明らかにイライラしていた。ヴァインは心配そうに二人を交互に見ていた。


「どこまで進んでいる…」

「カタナ??それはプライベートな質問よ???謹んで?????」

「付き合って結構な年月経ったからな、やることはやってるさ。」


サイスは義手の人差し指と中指の間に親指を挟んで握った。

それを見たヴァインはぶわっと顔を真っ赤にした。


「やめてちょうだい!!!恥ずかしい!!!」


一部始終を見てカタナはヴァインに振り返った。


「か、カタナ…? 」


ヴァインは恐る恐る声をかける。

カタナはヴァインを見下ろして言った。


「別れろ」

「えっ」


ドスの効いた低い声で叱りつけるように言った。


「おいおい、そいつはないだろう。」


サイスは不満そうに唇を尖らせた。


「まさか、宗教勧誘なんてされてないよな?」

「え、されてないけど… 」


カタナは安堵のため息をついた。

そしてまたヴァインに別れろと言い、彼女は今度は首を横に振った。

二人のやりとりを見ていたサイスは、つまらなさそうに、


「フラワー、そろそろ行かない?」


と声を上げた。ヴァインはハッと気付いて、カタナの横を通って玄関を出た。


「それじゃあ…行ってくるわね…」


ヴァインの腰に手を回し、勝ち誇ったような表情でひらひらと手を振るサイスの横で、いまだに頬が紅潮しているヴァインは玄関の扉を閉めて鍵をかけた。

家に残されたカタナは、一つ大きなため息をついた。

どうにかしてあの二人を離さないといけない。




ガチャリと鍵穴から音が鳴る。すぐに扉が開いて、元気いっぱいの顔が現れる。


「ただいまー!」


ヴァインの弟、シュリケンであった。


「あれ、カタナ!いらっしゃい!ヴァインは?」

「…ヴァインスタッフなら、出かけた。」

「そっかー。」


シュリケンは家に入って荷物を置いた。



「シュリケン」


その後ろでカタナが声をかけた。


「んー?」


呑気そうな返事をするシュリケンのすぐ後ろに移動し、低い声で言った。


「ヴァインスタッフの交際相手に会ったことがあるか?」


シュリケンは少し考えて、


「見たことはあるけど会ったことはないぞ!」


カタナは、「そうか」とだけ言って、家を出た。












次こそリクエストのやつやる…はず…

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