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ヴォックス「ああ・・・やはりその悲鳴はいい」
ヴォックス「そこだけは、あの頃から俺の理想通りだ・・・」
ゆっくりと歩み寄ってきた爪先が視界に移る。
ヴォックス「今度こそ、この地獄において・・・俺はお前を側に置く」
ヴォックス「・・・・・・お前は、俺のものだ」
無抵抗なまま髪を鷲掴みにされ、目尻に滲んだ涙を舌で拭われる。
ぞわぞわと背筋が震え、全身の力を振り絞ってその胸を押しのけた。
〇〇「いや、だ・・・・・・!」
ヴォックス「・・・・・・ッハハハ!つれないなぁ〇〇!」
ヴォックス「だが・・・そんな態度はないんじゃないか?」
ニタリと笑って目を細めた、嫌な笑顔で迫られる。
ヴォックス「あの時、自分が何をしたのか・・・忘れたわけじゃないだろう?」
〇〇「・・・・・・!」
彼の言葉に得体の知れない焦燥感が募り、じっとりと額に汗が滲んだ。
まだ霞が掛かったままの記憶が、少しずつ少しずつ呼び起こされていくような。
ヴォックス「見ていたぞ?さぞ良い気分だろう?」
ヴォックス「ホテルの連中と善人ぶって戯れて、馴れ合って・・・・・・」
ヴォックス「相変わらずの”いい人”なんだなお前は」
いつから見ていたのか、いつから、見られていたのか。
嘲笑を含んだ笑顔で見下される。
ヴォックス「・・・でも忘れてないか?」
―――聞きたくない。聞いちゃいけない。
心の奥底から誰かがそう叫んでいるのに、凍り付いた身体はぴくりとも動かない。
ヴォックス「―――俺の命を奪ったのは・・・お前だろう?〇〇・・・!!」
〇〇「――ッッ・・・!」
思い出したくなんて、なかったのに。
血の気が引いていくような感覚と共に、古い記憶が再び脳へと流れ始めた。
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