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「あやねさん。患者さんです。」
「はい。どうぞ。お入りください。」
「こんにちは」
「こんにちは。どうぞ。おすわりくだい。」
「はい。」
あの後わたしの声は聞こえなくなっていくんだ。そう思っていた。でも、わたしはずっと私の心の中にいて、私はわたしに悩みを話した。すると心が楽になる。私はあれから高校受験をした。そして今精神科医として働いている。私がここまで来れたのは、
「ねぇ、私。この人、昔の私みたいだよ。学校関連でも、家庭関連でも悩みがあるのかも。」
心の中にわたしの声が響く。
そうだね、わたし。
心の中にいる、わたしに、そして、今でも連絡を取り合う仲の雪子のおかげだ。
「梅野あやねです。あなたの、辛いと思うこと、すべて教えてください。それと、私に…わたしに相談すると言う選択をしてくれて、ありがとうございます。」
「…!助けて、ください…!」
「はい、一緒に考えていきましょう。よく寝ればいい。なんて、適当なものじゃなく、しっかりと、具体的な、あなたが実行できる解決方法を。」
これからも、私は生きていく。私とわたしの二人で。