「Ωのお前とβの僕」の続きです。
更新遅くなってしまいすみません😭
ご本人様とは関係ありません nmmn作品です
非公開ブクマ 絶対です
スクショor拡散行為は絶対におやめください
ご本人様に迷惑がかかる行為はおやめください
hbr side__________
「…ん…」
遠くから、ドアが閉まる音がして目を覚ました。寝起きで回らない頭で体を起こす。目をゴシゴシと数回擦り、パチパチと瞬きをする。床で寝ているはずの奏斗に声をかけようと、顔を上げた
「かなとぉ…おはよ………って…あれ?」
奏斗の布団の抜け殻だけが、床に敷いてある。数回瞬きをしてベッドからのそのそと這い出る。
「奏斗…?どこ?」
寝起きの声で奏斗を呼ぶ。周りを見渡しても奏斗の姿はない。そのまま奏斗の自室から出てリビングに行く。そこにも、奏斗はいなかった。
「奏斗?…なあ、奏斗ーーー?」
何も返事がない。
トイレやお風呂場、奏斗がいそうなところを探すも奏斗は見当たらない。_もしかして、と思い玄関を見る。確か、起きる時に玄関が閉まる音が聞こえて気がしたのだ。玄関に顔を出す、そこには奏斗の靴が無かった。
「……」
少し、手が震える。コンビニに行ってるだけ、なんか用事があったんだろう。脳の隅では分かっているのに、不安が身を蝕んでいく。情緒不安定になっている俺の頭では冷静な判断は少し難しく、焦りがかって家を飛び出した。
「奏斗ッどこや…!」
フラフラと道を駆け出す。嫌な想像が頭をよぎる。もし、マリさんと一緒にいたら?…そんなこと考えたくない。
道を駆ける。当たり前だが、奏斗の姿は見当たらなくて、息も上がってきた。なぜか上手く走れない。昨日吐いたせいもあるのか、胃がゴロゴロと音を立てる。
「かなと…どこ…」
はぁ、はぁ、と息を乱してヨロヨロと公園のベンチに座り込む。なぜ自分がこんなに取り乱しているのか、こんなに不安になる理由はなんなのか、胸の奥ではそんな理由ぐらい分かっているのに自覚したくなくて手で顔を覆う。
汗がポタポタと頬を伝った
『え、……雲雀ッ!?』
その時、遠くから声がして顔を上げる。その時、綺麗な青色の瞳と目があって、その瞬間強い安堵に襲われる。
「か、なと…」
ベンチから立ち上がって奏斗に向かって足を進める。それと同時に奏斗は俺に小走りで駆け寄って肩を掴んだ
『お前何してんのッ?昨日吐いたばっかで辛いでしょ、ほら、家帰るよ』
奏斗は心配そうに眉を顰めて俺の腕を掴んでいた手を肩に回す。奏斗の手には、コンビニの袋が握られていてそこにはゼリーや、飲料水が入っていた。
「ごめん…お前がいなくて…」
『あーーー…なるほどね、ごめん。お前寝てたから言わなくてもいいやって思ってたわ。…コンビニ行ってただけ、心配かけてごめんね』
そう言って奏斗は心配そうに俺の顔を覗き込んだ。その瞳から逃げるように目を伏せる。
「…ううん、俺こそごめん」
奏斗の袖を小さく握る。もう、どこも痛くないのに奏斗に寄りかかる。そんな哀れな俺に何も言わず、奏斗は俺の手を引いて家へと足を進める。
繋いだ手の温もりを感じたくて少し強く握り返した
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_knt side
雲雀をソファに座らせて、ゼリーや栄養食をゴソゴソと取り出す。
『ひば、ゼリーとか食べれる?』
「ん、おう。ゼリーなら…食えるかも」
雲雀の返事を聞いてゼリーを机の上に置く。プラスチックのフォークも取り出してゼリーのカップの上に置く。そして、飲料水も横に置く。
『ゆっくり食べなよ。また吐いたら大変だし』
「ありがとな、奏斗」
雲雀は眉を下げて笑う。昨日吐いた理由も、雲雀があんなに取り乱した理由も今のところ掴めていない。だが、トリガーとなったのはその、「好きな人」に該当する人物なのだろう。雲雀があんなにわかりやすく拒絶する理由もわからない。本人に聞いた方が一番良いのだろうが、雲雀の状態を見ていたら聞こうとした気も失せた。
そんなことを考えるとは知らずに目の前の雲雀は呑気にゼリーを食べている。雲雀の髪に手を伸ばす。雲雀のセットしていない髪を優しく梳かすと、雲雀と目が合った
「?な、なんや?」
『いや…セットしてないの、珍しいなあって』
雲雀の髪を撫でる手を止めずにそう言う。雲雀は目をパチパチと瞬かせると、少し恥ずかしそうに笑った
「今日はセットする気じゃなかっただけ。お前の前やし、セットする意味もないやろ?」
『…ん、そうだね。俺の前ではしなくていいよ」
雲雀の髪から手を離して笑う。雲雀も釣られて俺に笑いかける。少し桃色に染まった頬。小さく見える八重歯。三日月のような形になった目。
『あは、何その顔?』
俺がクスクス笑うと雲雀は拗ねたように眉を顰めてプイ、と顔を逸らした。そんな雲雀を不覚にも可愛いと思ってしまった自分を不思議に思いながら雲雀の肩をポンポンと叩く
『ごーめんって。機嫌直しなよ』
「うるせ、笑うな!」
『分かった、わーかった!笑わないから!お前も機嫌直せって』
そういうと雲雀は俺に視線を向け直して、またふんわりと笑った。
…誰かに似てる。
はにかむような笑顔、いつもみんなを包んでくれる太陽みたいな存在。綺麗な瞳で、隣にいてくれて、俺が少しの間忘れてた人。
俺が
俺が一番、好きな人
何で忘れてたんだろう。
___奏斗くん!___
いつだって彼女はそばにいてくれてたのに
モヤが晴れて行く感覚がした。
そっか、
俺がずっと好きだった人は
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「マリさんだったんだ、」
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マジで短くなって本当にすみません!!😭
投稿頻度遅すぎてすみません
時間があればイラストも追加したい、、😭
本当に意味不明な文ですみません、ごめんなさい😭
コメント
2件
あんたやってるよぉぉぉ!!!(褒)あ”ぁ”ぁ”!! もう、なんだろう!?ずっと読んできてるんですけど、うん、なんだぁ?! そっちじゃないんだよぉぉぉぉ!!!奏斗!!!!!う”わ”ぁ”ぁ” (訳:もうすごいですよ尊敬してます!なんでこんな感じで最高にいい感じの物語作れるんですか?!いや、それはそれとして!!かなとぉぉぉ!!ちがう。ちがうんだぁぁ!!そっちじゃないんだよぉぉぉぉぉ!!!う”わ”ぁ”ぁ”ぁ”) お騒がせしました。