テラーノベル
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――昼。
ソファでスマホをいじる愛空。
でも、全然集中できない。
(さっきの態度、最悪じゃん)
(普通にすればいいのに)
頭では分かってるのに。
体がついてこない。
愛空「……はぁ」(ため息)
――そこに。
高良「愛空さん」
愛空「……なに」(反射的に警戒)
高良「こちらを」(小さな箱を差し出す)
愛空「……なにこれ」
高良「頭痛薬です。昨日、偏頭痛があると仰っていたので」
愛空「……」(固まる)
愛空「……覚えてたんだ」
高良「当然です」
愛空「……」
胸が、ぎゅっとなる。
愛空「……ありがと」(小さく)
高良「いえ」
――優しい。
いつも通り、優しい。
それが逆に、苦しい。
(こういうとこなんだよ)
(好きになるの)
愛空「……」
高良「どうかされましたか」
愛空「……近い」(ぽつり)
高良「……失礼しました」(一歩下がる)
愛空「……」
(違う)
(そういう意味じゃない)
でも言えない。
言ったら全部バレる気がする。
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