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※勇者パーティ※※腐要素無し※※微グロ※
騎士nsm、魔法使いkngn、僧侶ykpn、
nsm「………痛ったぁ〜ぃ……焼きパンに癒してもらお」
右足の太ももを切ってしまった。
今は戦闘中でもなんでも無い、ただの日常生活。
傷に干渉しないよう片脚で跳びながら移動し、焼きパンの所へ向かった。
yk「、あ。そめさん……何をしてこんな所に傷ができるの」
少しだけ、不信そうな顔をして目を合わせてきた。
出来るだけ心配を掛けないよう、フラットに答える様にした。
nsm「あー、わかんない。気づいたらケガしてるんだよねぇ」
yk「??不注意、?………はい、もう気を付けてね。僕にお世話にならないでね」
nsm「ん。ありがと」
kngn「…」
こんそめがケガをしたらしく、焼きパンに治してもらっていた。頻繁にケガをしては焼きパンに治してもらっている。
最近、すこし、ほんの少しだけど居づらさを感じていた。
仲が悪いとかそういうんじゃない。ただ、あの2人の間の関係性に違和感を感じたというか…
今の会話だって、少しわざとらしく聞こえた気もする、?
なんて表現したらいいのか言葉が見つからず、しばらくの間ボーッとしていると、いつの間にか目の前にはこんそめと焼きパンがいた。
拍子抜けで思わず情けない声が漏れた。
kngn「うわッ、……え?」
nsm「もしかして体調悪い?だいじょ?」
yk「僕が癒してあげようか、?」
別に何も無いか…?
次の機会までには、2人には申し訳ないけど相手の思考が読める魔法を習得したいなと思った。
yk「そろそろ勘づかれたかなあ」
nsm「うん、かねごんからの会話の頻度も減ったし、気付いてるかもねぇ」
僕らは都合のいい関係。
夜、こうやって抜け出しては内緒で密会している。
そめさんのことが好きな訳じゃない。そしてそめさんも僕の事は特に何も思っていないだろう。
僕は血を見るのが好き。そめさんは治癒してもらうのが好き。それだけ。
そめさんは僕の目の前で腕を切った。
目の前に差し出されたそれは、自分が求めていたソレだった。
ゆっくり、時間をかけて傷を癒す。普段は小さい切り傷を治すのに3秒も掛からない。
今だけは、時をゆっくりと感じるように5分かけて治してあげる。
そめさんもこれが好きって言ってたし、なんにしろ、ゆっくりと治っていく傷を眺めている時間が至福に感じた。
そっか、かねごんに勘づかれちゃったかとゆっくり治っていく傷を見ながら考えていた。
傷が治っていく感覚が好き。世界で1番、何よりも好き。そして焼きパンはコレを見るのが好き。
なんでこんなに相性がいいんだろうね?
でも、なんでか焼きパンに惹かれない。
オレは傷を癒せる、いわば僧侶なら誰でもいいし、焼きパンも誰でもいいんだろう。
だけど、こんな都合のいい相手、そうそう居なくない?
あーー好きこの感じ大好き。永遠に感じてたい。
…なんか、視線を感じる。………かねごんか?
まぁでも、気づかれたって特に不便はないよな?少し気まずくなるくらいか。
やっぱりそういうことだったのか。いつも夜にどこへ行くのかと思ってたら、2人、そーゆー関係だったんだ。
こんなとこを見てしまって、明日どんな顔で話せばいいかちょっと迷う。
思考の読める魔法なんていらなかったなぁと思い返し、明日の事を考えて、やるせなさを感じた。