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主/
どうも 、食器用洗剤と申します 。この度は
あの夏が飽和する 《 上 , 下 》閲覧して頂き ありがとうございました 。《 下 》の 方で 言った通り コチラは 、後日談 のようなものとなっております 。 まだ 《 下 》見てないよ ー 、や 内容忘れちまった ー ! って人は チラッと見てくることを 推奨いたします 。
カンザキイオリ様 関連 の 曲何フレーズか 織り込んでおりますので 、何の曲か 当ててみるのも ひとつの遊び心だと思います 。
今回 の 後日談 を 持ちまして 、完結となります 。皆様が 最後納得いくような 小説を 作りたいと思いますので 何卒 引き続き よろしくお願いいたします 。
カンザキイオリ 様 より
あの夏が飽和する ____ 。
fw / 「」
hr / 『』
捕まって 精神病院に 連れていかれた 不破は 、ずっと 白昼夢を 見ている気がしていた 。甲斐田とは 出会ってなくて 逃避行 も 、していなくて … 不破の妄想が 独り歩きしている そんな気がしていた 。
「 …… そう 、よ あんな 映画のワンシーン … みたいに 首切って 、死ぬなん て … 」
きっと 甲斐田晴 は “ 生きてる ” そう 、思いたかった 。でも 体を交えたことも … 不破の腕の中で 冷たくなって …… 軽かった体も 段々と重くなっていったのも 体が覚えている 。
ぼんやりと 外を眺める 。不破の目の生気は失われ 、泣きじゃくったから か 、もしくは 寝ていないのか … その両方かは 分からないが 目の下に クマのような 泣き跡のようなものが 刻まれていた 。
そんな日々を 送っていたら 一通の手紙が届いた 。
それは
甲斐田 晴 から だった 。
不破は 字を見るやいなや 、すぐさま 封をあけた そこに書かれていたのは 紛れも無い 遺書 であった 。
拝啓 、不破さん へ
この手紙を 読んでるってことは 、僕は 自殺してしまったんですかね ? いや 、確定か 。
まずは 先に 、謝らせて下さい 。死んでしまって 置いていけぼりにしてしまって ごめんなさい 。
僕 、初めて不破さんに 声かけられた時 、ホンットに びっくりしたんですよ ?なんせ 顔のいい人が 甲斐田に 話しかけてくるんですから 。人違い だと思ってたんですけど 、全然 違ったの よく覚えてます 。
不破さん みたいな 顔がよくて 、性格もいい 人と出会えて めっちゃ 嬉しかったです !! ありがとうございます !
でも 、もう少し早く 出会いたかった 。もう少し 早ければ …… ならなかっ … 。
ホントは もっと書いて ……… に … えたいこと 沢山 …… て 、話したいこと … あったんです 。
……… は 、僕の ……… ヒーロー です 。
………… の こ … 愛してます 。
敬具 ……… 晴 よ …
ところどころ 、字が滲んで 読めなかった 。
読めなかった … それでも 不破は その手紙を見て 大粒の涙を零した 。
どう足掻いても もう彼は 何処にもいない 、名前を呼んだって 『 なんですか ? 不破さん 』と 少し笑う彼はもう居ない 。
君が居なくなって 、八月 … 九月 も 終わる 。そんな時に くしゃみをして 、息を吸うと あの夏の日 …… 六月を思い出す 。
煩わしい 家族 も クラスのやつも 居るのに 、甲斐田 だけが居ない 。色が光って見えたのに 今は モノクロの世界に 残された気分で 不破は 日々を過ごす 。
『 この歌 好きなんですよ ! 』
甲斐田が そう言って おすすめ してくれた曲 を 聴く 、繰り返し 繰り返し 聴くうちに 、暗記してしまった 。甲斐田が 好きだと言った曲 それを
不破は 歌ってる 、甲斐田を 探す様に 甲斐田に 言いたいことが あるかのように 、涙を零しながら 歌っている 。
『 不破さん !? 』
『 何してんですか ばか !! 』
頭の中を ループ する様に 、甲斐田の声が … 笑顔が リプライ される 。
無邪気に笑う 彼の顔は 今でも 不破の頭の中を 飽和している 。
「 ごめん …… ごめんなぁ゛ … 無力で … 」
__ お前の 神様に なりたかった ______ 。
心の底から そう思った 。神様になれたら 、こんな事にはならなかった …… 神様になれたら 甲斐田を すぐに救えた … 神様に 、なれたら ……… 。
幸せに出来たのに …… 。
「 晴 、もっと 名前 … 呼んだげればよかった゛」
そんな 後悔が 不破に襲いかかる 。そしたら 、なにか ほんの少しでいい … ほんの少しだけの 変化が あったかもしれない 。
誰も何も悪くない 旅であり 、そして 若くして命を絶った 甲斐田の人生の旅路に 幕を閉じる旅 になってしまった 、この 逃避行 。
後悔しながらも 、前を向かないと行けない 事実に 押し潰されそうに 泣きじゃくる 、責任を背負いきれない 少年は 、数ヵ月後に 精神病院から 出れた 。
そして 、真っ先に 向かったのは … 彼の墓 である 。
「 …… 晴 、俺やっと出れたんやで … 。 」
風が 頬を掠める 、とても心地の良い風 … まるで 不破を歓迎する様な 風だった 。
「 抜け出してしまおう …… 晴 」
そう 、不破が 呟くと 背後から チリン … と音が鳴る 。 驚き振り返ると 1匹の青い瞳の1部灰色の毛並みをした 猫が不破を 見詰めていた 。
ニャァン 。
と 、猫なで声で鳴いた 。
不破が 、そっと手を伸ばすと その猫がまるで … “ 大丈夫 ” と 言う様に 不破の手に少し擦り寄る 人懐っこくて 青い瞳を持ち 1部灰色の毛並みを持つ 猫が どこか 甲斐田 と 似たような気がして
「 そう …… 言って欲しかったんやろ 、? 」
なぁ _________
なんて 、泣いている顔で 笑う 。それに答えるように また猫は 1つ 鳴き声を上げたそうだ 。
《 完 》
コメント
1件
コメント失礼します🙇♀️本当に最高でした!!表し方が素敵というかなんて言うか、、、 本当にもうボロボロ泣きました😭