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バタバタと走ってくる音が、すると、ドアが開かれた。
「トキくん!天満!銀髪剣士さん!無事!?」
と、カネリ達と蓬莱達が飛び込んできた。
「おう、それより、こいつを縛っといたぞ」
と、剣士は地面で伸びている男を指さした。
「ったく・・・とりあえず、こいつは私が預かりますね」
と、ナイトメアはそいつを掴み、ポイッと異空間に投げ入れた。
「とりあえず、早く病院に行きましょ!すまない先生の意識が戻らないのよ!」
と、カネリはそう答えた。すまない先生はアスクが背負っているが、ぐったりし、顔色もだいぶ悪かった。
すると、
「“君なら治せるだろ?アスクレピオス”」
そう天満が笑顔でそう答える。それに皆、思わずアスクを見た。すると、
「え、ま、まぁ・・・“治せないことはないよ?”」
「!?!?」
アスクのこぼした言葉に思わず皆驚き、アスクの方を向いた。
「え、治せるの!?」
「え、う、うん。と言っても、その部品があればの話・・・」
「あるぞ」
「うわっ!!」
天満はポイッとすまない先生の片腕をアスクに投げる。アスクは慌ててそれを受け止めた。
アスクはその腕を受け止め、その腕に血で魔法陣を描く。魔法陣の真ん中には、アスクが持っているような杖に蛇が巻きついている紋章が描かれていた。
そして、腕をすまない先生の切られた腕に近づけた。すると、
“青緑色の光の糸が、切られた箇所を縫っていく。”そして、その光が収まると、“腕は元通りになっていた”
「!?それは、“回復魔法”ですか?」
蓬莱は思わずそう聞いた。すると、アスクは苦笑しながら答えた。
「うん、僕、回復魔法と結界を作る魔法しか出来ないんだ。だから、他の魔法だけはてんでダメで・・・だからか、回復魔法も結界魔法もちょっと強いんだ」
と、アスクはたははと苦笑した。それに蓬莱は対象驚いたように目を丸くした。
魔法が得意な蓬莱は知っていた。
“あれほどの回復をちょっとで済ましていいレベルじゃない”
回復魔法は、かなり難しく、蓬莱でも少ししか使えない。
そんな回復魔法を重症どころか、切断された腕を戻通りにするほどの効果を発揮することが出来るアスクに、蓬莱は驚いた。
「どうしたの?蓬莱」
カネリの声に、蓬莱はハッとし、慌てて追いかけた。ふと、蓬莱の瞳の色が赤色ではなく“青色”に戻ったのは、誰も気が付かなかった。