2周年だよ!!!祝え!!!!!とても長いです。
御本人様に関係ない
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ねぇ?知ってる?ここの七不思議!
!れそ何!え
鳥居の前で願い事を言うと願いが叶う…ていうのがあるんだけど、それが少し変なの!
!ょしでんるくて出が鬼の衣白!るてっ知
そう!怖くなーい?!
!いー怖
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈sr視点
小学校の頃、隣に同級生が引っ越してきた。どこから来たのかとかは知らない。多分中部の方から来たんだと思う。
そいつと初めて会った時、めんどくさい奴がやってきた。と思った。周りにまだ慣れてないのか母親に引っ付いて、今にも泣きそう。こちらを見て怖がっている。同い年だぞ。と言いそうになった。俺とそいつはただ無言で見つめ合っている。母親達はぺちゃくちゃぺちゃくちゃ喋っていて、こちらに構わずにいた。
am母『え〜っ、いいんですか〜?』
sr母『いいんですよ〜!お互い様ですから!』
am母『そしたらお言葉に甘えて……ほら絵斗!らだおくんが毎日一緒に学校行ってくれるって!』
「…は、」
sr母『いいわよね?絵斗くん、引っ越したばかりでなにもわからないの。助けるでしょ?』
「……はぃ、」
am母『…絵斗、ありがとうって言お?』
am「…ありがとう、」
sr「ん、」
どこか申し訳無さそうに感謝を伝えられる。まぁしょうがない。母親というのはそういうものなのだろう。本人の了承を得ずに勝手に決めて、それに無理やり従わせる。従わなかったら不機嫌になる。だから仕方ない。
am母『…そうだ!絵斗、らだおくん、公園にでも行ってきたら?ここに居るのも暇でしょう?』
am「…!公園!」
ぱぁっ、と明るくなる。そんなに公園に行きたいのか。母親も気遣ってくれたのだろう。俺の母さんならそんな事しない。この場を逃れられるチャンスだ。行こう。
「…行こ」
am「うん!」
手を差し出したら、素直に手を繋いでくる。驚いて少しびくっ、とした
am「あっ、ごめん……苦手だった、?」
「や、いい。走るよ」
am「えっ」
一気にダッ、と走り出す。強く手を握っていたが、走りにくいので手を離す。
「ちゃんと着いてきてね!」
am「ちょ、まっ、ねぇ!」
「…あ、着いた」
am「はぁっ、はぁっ……全力で走ったよね?!ねぇ!」
「え?うん。」
am「酷くない?!初対面だよね?!」
「こっち見て泣きそうになってた奴に言われたくない。」
am「だって睨んでるように見えたから〜、」
…しかし、距離感を離さなかったとは。自慢になるが、俺は結構運動が得意で、足も速いし持久力もまぁまぁある。こいつは最初は息切れしてたものの、一瞬でケロッとしているし、足も速い。ちょっと悔しくなる。
am「…あ!ブランコしながら話そうよ!…えっと、」
「猿山らだお。苗字でも下の名前でもどっちでもいーよ。」
am「じゃあ……らっだぁ!」
「…どっから来た?」
見覚えしかない名前。
am「ん〜、なんとなく?」
「そ、…で?なんだっけ。絵斗?」
am「そう!天乃絵斗!」
「よろしく。天乃」
am「絵斗って呼んでよ」
「…絵斗ね。了解。」
ブランコを漕ぎながら……まぁ、俺はただ座ってるだけで、絵斗がめっちゃ漕いでんだけど……俺らは色々話してた。
am「らっだぁってさ、何年生なの?」
「らだお呼びにしてくんない?てか同い年なんですけど」
am「…え゛っ?!」
「同じ小4ですぅ〜。精神成熟してるだけで!」
am「まじで年上だと思ってた、なんか、大人すぎだろ」
「…まぁ、親がどっちも警察だからな〜。仕事の話とか、普通に家で一人だったりするし当たり前よね。」
am「え!警察なの?!」
「うん。そのせいで勉強させられてんだよ、」
am「俺の親教師だよ!俺もそのせいで勉強させられる……」
しょもっ、とすればまたぱっ、ところころ表情が変わり、見ていて飽きない。黙っててもうるさい奴だ。
am「てか!同級生なら同じクラスなれるかなぁ!らっだぁにいて欲しい……」
「大丈夫っしょ。お前コミュ力ありそうだし。」
am「え、ほんと?」
「感情が分かりやすくて見てて面白いから、多分周りに人集まるよ。」
am「そうかなぁ〜!だといいなぁ〜!」
「大丈夫だよ。お前馴れ馴れしいし。」
am「なんか貶されてない?俺」
「貶してないよ」
am「ならいいんだけど、」
その後も俺らはずっと喋っていた。なぜだろう。性格は真逆だった。だからこそ馬が合ったのか。夕方のチャイムが鳴って、やっと帰ることにした。
「…やべ、もう5時だ」
am「えっ、もう?!」
「このチャイムが5時の合図だよ。そっちの地元なかった?」
am「なかっ……そもそも5時まで遊ばなかったかも、」
「あぁ……帰ろうぜぃ〜」
am「また走る?」
「や、ゆっくり歩こう。」
また、母親と会いたくない。だからこんな意味の無い抵抗をする。
「…じゃ、また。」
am「またあした!」
絵斗は元気良く家の中に入る。家族仲良いんだな。俺も親が好きになれたらいいのに。
ガチャッ
sr母「らだお遅いじゃない!5時からは自習でしょ!」
「…ごめん。」
sr母「まー今回は絵斗君と居たからしょうがないけど…!これからは駄目だからね?」
「はーい、」
俺の親は熱心だ。俺にも警察になって欲しいんだって。まぁ俺も警察官はかっこいいし、普通になりたい。だから勉強をするのは苦ではないけど、こうやって強制にされると嫌になってくる。父親は警察の中でも上の方で家に来ないし、放任主義だから俺は母さんの自由にされてる。俺もまだ小さいので母さんの言いなりになるしかない。それがずっと嫌だった。自由にさせてくれってずっと思ってた。
次の日
「…おはよ。」
am「え!おはよう!」
言われた通りに朝、絵斗を待ち、出てくれば彼は驚いた顔をする。
am「ほんとに一緒に登校してくれるの?!」
「母さんに言われたから。仕方ないだろ」
am「…マザコン?」
「ちげぇよ」
2人で歩いて登校をする。その途中もずっと話していた。
「…てかさ〜、なんでこっち来たの?」
am「えー、なんかお父さんと違うとこ住むことなって、それで元々あそこおばあちゃんの家だったからお母さんと行こっかって言われたから来た!」
「…お父さんと離れる為ってこと?」
am「それは違うと思う!お母さんおばあちゃんの家に戻りたくなったって言ってたし!」
「…へ〜、」
…多分、離婚とか別居だろうな。
「…それならさ、絵斗の母さんここの学校の先生すんの?教師なんだよね?」
am「お母さんは高校教師だからセーフ!一応小学校の免許も持ってるらしいよ」
「え、じゃあ同じ学校になることあったんだ……」
am「そう。まじ危ない。気まずくなるとこだった。」
「お前にもそーゆー感情あったんだ」
am「あるよ?!」
話していたらあっという間に学校に着く。まぁ歩いて10分ぐらいだもんな。
「…あ、お前職員室とか行くの?」
am「じゃない?クラスわかんないし…」
「それなら案内するよ。ほら、こっち」
am「はーい!」
絵斗を職員室まで連れていき、そのまま自分のクラスに入る。
ランドセルを片付けて1人で座ろうとすると、後ろから声がかかる。
mm「らぁくんっ、おはよー!」
「薫、おはよ。戌亥も」
in「はよ。」
mm「今日遅かったね!どうかしたの?」
「…あー、職員室に用があってさ」
in「なんか知らない奴と居たよな?」
「うん。隣に引越してきたやつ。転校生だから職員室まで一緒に行ってたんだよ」
やべ、これ言ってよかったんかな
mm「え!…転校生?」
「そう。学年同じ」
in「じゃあ俺らのクラスじゃないの?3組だけ他のクラスと比べて1人少ないし」
mm「えーっ!どんな子だろう……仲良くなれるかなぁ、」
「薫と同じタイプだし仲良くなれるよ。」
in「あぁ…元気なタイプ?」
「いや、うるさいタイプ」
mm「それだと私がうるさいみたいじゃなーい?もーっ!」
「…ほら、うるさい」
in「…w、だな」
mm「ひっどーい!私泣いちゃうよ〜?」
in「…それはだめ」
「俺の席の周りに群がるのやだ」
mm「…私の心配は〜?」
「…あ、ほらもうそろ時間だから座りな〜。」
mm「はぁーい。戌亥くんもまた後でね〜!」
in「うん」
俺らのクラスは何故か一生出席番号順に席を並べている。席替えがないからつまらない。
そのせいで戌亥は1番前だし、俺も真ん中よりの前。桃瀬は真ん中よりの後ろ。みんな離れてるから、毎回俺の机に集まってくる。
話すのは楽しいし、面白いからいい。でも桃瀬がずっと話している感じだから、負担じゃないか、とか考えてしまう。
ガラカラガラッ
教師「はーいみんなおはよー、今日はお知らせがありまーす」
『あの子だれ〜?』
『なんかいる……』
『転校生?』
先生と一緒に、絵斗が教室に入ってくる。すると、周りのみんなはコソコソと話し始める。
教師「えー、今回、転校してきた天乃絵斗くん。みんな仲良くしてね〜」
am「〇〇県から来ました!天乃絵斗です、よろしくお願いしますっ、」
教師「はい皆拍手〜」
パチパチパチ……
am「…!」
彼は、俺に気づいたのか手を小さく振る。
「…w」
俺も手を振る。
教師「えー、っと、天乃くんの席は右の1番前ね。」
am「あ、はい、!」
絵斗は緊張してんのか、座ってすぐに机を見てる。
すると、後ろから戌亥が話しかける。珍しいな。戌亥が話しかけるだなんて。
あ、こっち向いてきた。絶対俺の話しとるやんけこれ
am「らっだぁ〜っ、同じクラスだね!!」
「…お前……俺のとこ来たら他の人と仲良くなれないよ?」
am「人見知りだから……」
「…wあっそ」
朝のホームルームが終わると、絵斗は真っ先に俺の方へ来る。
んで、2人もくる
mm「えっと……絵斗くん!よろしくね!」
am「えっ、あ……うん!えっと……」
mm「桃瀬薫!」
am「よろしく!桃瀬さん!」
in「…じゃあ改めて、よろしく。絵斗」
am「うん!戌亥もよろしく!」
「もう仲良しじゃん。」
am「えっ、そう?」
嬉しそうにそう聞いてくる彼は、まじでガキに見える。
「うん。……なんか、薫よりうるさいかも。こいつ」
in「確かにな」
mm「私は落ち着いてるもんねぇ〜?」
am「えっ、あ、え?」
「お前が騒がしい奴ってこと」
am「ひどい、」
in「らだおはこういう奴だぞ」
mm「好きな友達には冷たいもんねー?」
「あ、おいうるさいぞ」
am「…じゃあ俺好きな友達、?」
「…さぁな」
mm「出たツンデレ〜!」
in「かっこわるいぞ〜」
「うるせぇ!」
授業も終わり、帰りの時間になる。
「絵斗〜、帰ろ」
am「うん!」
in「らだお、俺たちもいいよな?」
「いいでしょ。薫〜?」
mm「はぁーい!どうしたの?」
「絵斗も一緒に帰っていいよね?4人で帰ろ。」
mm「わかった!準備するから待ってて!」
「おっけー」
in「らだお今日は公園行くの?」
「当たり前!」
am「…?学校帰りに寄り道はだめじゃ、」
「絵斗、これはな、寄り道じゃない。ベンキョーだよ」
am「…!わかった!!」
少し揶揄うように言ってみれば、絵斗は目をキラキラさせる。
mm「おまたせ!それじゃあ行こっか!」
in「うん。」
「レツゴー」
am「ごー!」
・ ・ ・
「…あー、ここ誰かわかる?!」
mm「国語は任せて!これはね〜、」
in「ここ違う!こっちが縮むでこっちが伸びるだよ!」
「マジで?!ナイス!」
am「…なんか思ってたベンキョーと違う!」
「…いや、正真正銘勉強だろ。俺のを手伝ってもらってるだけ。」
am「なんかこう、もっと面白いのだと思ってた!」
in「残念。ガチの勉強だよ」
mm「らぁくん家に帰るまでにやんなきゃいけないのがあるから手伝ってあげてるの!」
am「そうなんだ、」
「…そういや、お前先生なりたいんだろ?教えてよ」
am「…いや、まだできるかわかんないよ、?」
「いいよ。模擬体験だ」
am「…わかった、!」
そっから、毎日帰りは4人で勉強をしていた。学校でも、放課後でも、ずーっと一緒。
それはもうすごい仲良しで、お互い心を許せる存在だった。
でも、中学になってからそれは少しずつ壊れていった。
中学になって、絵斗に弟ができた。
最初は皆その事でワイワイしていた。弟ができたことで絵斗は放課後一緒にいることはほぼ無くなった。
でも、学校ではずっと一緒だし、別に良かった。
厄介なのはここからだ。
思春期になると、みんな恋愛をするようになった。俺はそういうのは別に…って感じだったのだが、俺らイツメンのそれが出来てしまった。
桃瀬が俺のことを好きになったのだ。桃瀬は好きじゃなくても友達として一緒に居たい、そう言ってくれた。だからまだ一緒に居るのだが、前みたいに距離が近くなると面倒臭い。
戌亥に関しても、なんか拗れた野郎になった。別に面白いからいいのだが、俺にだけ当たりが強くなったのはだるい。
天乃は…まぁお兄ちゃんとして、頑張っていた。あいつがいるから今もこのメンツでいるんだろうな〜と思う。こいつが来なかったら多分俺は2人から距離置いて一人で居ただろうな。
こいつは光だった。
でも、その光は、光を失っていった。
天乃の母親が行方不明になったのだ。
そのため天乃と弟は、孤児院へ。
小さい赤子を抱え、大人に縋れず、彼は元気がなくなっていった。
その状態で彼は学校に来るようになったのだ。
mm「らぁくん!絵斗くんおはよー!」
「ん、おはよ」
am「おはよ〜!朝から元気だねぇ〜!」
in「天乃もな」
「…そういや、今日進路についてやるんだっけ」
mm「そうだね〜、絵斗くんはどこ行くの?高校」
am「俺?おれ……は、やっぱ警察官になりたくて、……母さんを、見つけたいんだ。だから、𓏸𓏸高に行くよ」
mm「…家族想いだ……!きっと、きっと絵斗くんなら見つけられるよ!!」
am「ありがとう、戌亥は医学系の方だっけ?」
in「うん。医者になってガッポガッポ稼ぐ」
「目的最悪すぎだろ」
in「…そういう猿山はどうなんだよ?」
「俺?先生なりたいからそういうとこ行くよ。」
がたっ!
am「…は、?」
天乃は立ち上がり、苛立ちをこちらに向けてくる。
「…どーしたのさ。そんな怒っちゃって」
am「なんで、なんで教師になんの?当てつけ?なぁ、」
「はぁ?俺は、フツーに警察になるのが嫌で!教師になりたいだけなんだけど!お前こそ警察って…」
am「お前こそ?なんだよ?」
「…はっ、いや、こんな奴が兄だなんて、弟くんも可哀想だなぁ!」
am「お前っ、ざっけんなよ!」
「ふざけてねーよ!見えねぇのか?この顔の傷!全部親につけられてんだよ!なのに警察になれ?なるわけねーだろうが!」
am「だからって先生選ぶことねぇだろ!」
「別にお前には関係ないんだからいいだろうが!こっちがなに選んだって!」
am「関係ある!!」
「なんでだよ?なに?友達だからとか言うのかよ?お互い嫌な思いしてんだからもう友達でもねぇだろうが!」
am「そんなこと言うなよ!」
「お前はいいよな!弟が居るからって俺らと関わんなくて!もうお前が居なくても変わんねぇんじゃねぇの?w」
am「っ、てめぇっ!」
mm「もうやめてっ、らぁくん、絵斗くん……お互い傷付けてるだけだよっ、……」
in「…猿山、行くぞ。桃瀬、天乃頼んだ」
mm「うんっ、……絵斗くん、1回こっち行こ、?」
am「…うん、」
in「ほら、いくぞ」
「わかってるよ」
俺らは朝が早いためまだ教室には誰も居なかった。そのため、誰にもバレなかった。
だから戌亥はお互いを離して、俺らの本音を聞こうとしたんだと思う。
in「…んで?お前はなんであんなキレてんだよ。」
「…天乃が神経質になってたのは知ってた。でも、だからって教師になろうとしてんのを天乃の母さんの真似って思われんのがやだった。こっちは毎日親と喧嘩して、殴られて、もう話すこともない、家に帰ったら疎外感しかないのに、受け継いで警察ってのが嫌で、本当に教師になりたいのにキレられたのが嫌だった。桃瀬だって、先生なる言ってたじゃん。なのに俺だけ責めるのが嫌だった」
長々と、ぽつり、ぽつりと言葉を降らす。自分の本音を話していると、どんどん涙が出てくる。それが嫌で腕で目を拭くが、それでも涙は出てくる。
in「あ〜、まぁ、俺もその立場だったらキレるな。猿山、ちゃんと自分で決めたんだろ?」
「…うん。」
in「ならそれを否定されたみたいで嫌だよな〜、でも、猿山もなんか非はなかった?」
「……いいすぎた」
in「そ。さすがに弟巻き込んだりはあいつガチギレ。天乃も警察ってのはお前に当てつけってわけじゃねぇし、2人とも神経質なってんだよ。今。家族が急に消えちゃった天乃と、家族に消えた存在として扱われる猿山。似てるようで、真逆。だから、2人は今色々感情がごちゃついてんだよ」
「…ごちゃついてる、?」
in「そう。天乃は家族のこと、まぁ母親と弟のこと。そして受験とか人間関係。お前は将来のこと、受験、まぁ家族のこともあるか。んで人間関係もあるな。2人とも、似たことで悩んでるっから、尚更ぶつかりやすいんだよ」
「…似てんならぶつかりにくいんじゃねぇの?」
in「それが逆。まず2人とも進行方向が真逆なんだよ。なのに悩むものが一緒だから、道が一緒。一本道なのに反対方向からもうひとりが来てんだよ」
「…くわしーね」
in「…まぁ、精神科医もありだと思ってるから」
「……まっ、話したら楽なったわ。ありがとな。」
in「おう。…あのさ、天乃と一旦距離離したら?高校なったらまた、とか。お前らはまた喧嘩なるよ」
「…それはもう考えてた。天乃がどう思うかわかんないけど……一旦してみるよ。ほら、戻ろうぜ?」
in「だな」
俺と戌亥は、2人で教室に戻った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈am視点
mm「…たくさん怒っちゃったね?なにがいやだったのかな?」
「…俺が、母さん居なくなったら先生になるって言い始めたのが、俺を笑ってるみたいに思えた……弟が可哀想って言われたのがやだった。…ッ、おれっ、今弟のために頑張ってるのにっ、」
mm「うんうん。そうだねぇ……私も弟居るしわかるよ、あのね、絵斗くん、内緒話してあげる」
「…?なに、?」
mm「らぁくんね、絵斗くんが来る前にね、先生になりたいって言ってたの。警察なんて、かっこよくない!って。お母さんとお父さんが嫌いなんだって、意地でも警察になりたいなんて言わなかったの。私も、それが理由で先生になりたいって思い始めたなぁ……でもね、らぁくん、顔に傷を作った日から警察になるって言い始めたの。ずっと、親に言われて警察になる!って。」
「……それじゃ、親の言いなりじゃん、」
mm「そうなの。らぁくんは、今抵抗し始めたんだ。恐怖に立ち向かって。勇気をだして。だから、笑ってるように見えた、なんて言わないで?絵斗くんの気持ちもわかるよ。でもね、らぁくんにはらぁくんなりの考えがあるんだ。…だから、戻って仲直りしよ?」
「…そうだったんだね、……わかった。桃瀬さん、ありがとう」
mm「いーえ!私はみんなが仲良ければいいの。行こっか。」
「うん」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈sr視点
「…天乃、」
am「…らっだぁ、ごめん、」
「…俺もごめん」
am「…仲直り、できる、?」
「…うん。……でも、一旦距離置きたい。」
am「…え、?」
「俺ら、今心の余裕がないんだよ。だから、しばらくして落ち着いた時にまた仲直りしよう?」
am「やだよ。なんで、」
「今言った通りだよ。いいよね?」
天乃は黙って、下を向く。
「…泣かないでよ、」
am「…またっ、また俺の周りから居なくなるのっ、?なんで、」
「……ごめん…わかったから、泣かないで、?」
そうだ。こいつは母親が居なくなったばかり。昔に父親を離れ、もう頼れる大人が居ないんだ。
そんな奴に、友達まで失わせたくない。
お人好しが勝ってしまったんだ。
俺は、距離を置くことを諦めた。
でも、距離感は少しずつ、少しずつ溶けて離れていった。
ロウソクのように、赤く燃える彼を受け止めきれなかった。
天乃は話しかけてくれてた。でも、俺がそれを蔑ろにしてしまう。だから彼も俺と話すのをやめた。
桃瀬と戌亥にも迷惑かけたな。戌亥は俺と結構一緒にいて、桃瀬が天乃と一緒にいた気がする。
俺らの中は、もう戻ることはなかった。
そして大人になるのだ。
俺と桃瀬は教師として。戌亥は医者に、そして天乃は刑事に。
4人で会うことはたまにあった。でも、まぁまぁ気まずい。
医者はクソだとか、刑事もまぁまぁ最悪とか、教師もだるいぞーとかそんな話だけ。
なんで飲み会なくなったんだっけ。そうだ。桃瀬が飲みすぎたんだ。
「…まぁ、俺も結婚して幸せだよ」
mm「…らぁくん、結婚したの、?、」
「あれ、言ってないけ、そう、」
in「聞いてねぇよ」
am「いいなぁ〜?!?!」
mm「…そっかぁ、」
そっから飲みまくって、潰れたんだ。1人潰れるとまぁ面倒い。だから無くなったんだ。
そんな事もあって、どんどん会話もなくなった。
でも別に支障なんてものはなくって、仕事に追われる日々だった。
でも、そんな俺でもまぁまぁ幸せに生きれた。
結婚もでき、小学生達に慕われ、夢のようだった。
そんな幸せな時に、俺は母校に赴任した。
「…なっつ〜、」
七不思議の話が一生されていた思い出がある。
謎の神社、保健室、コンピューター室……今でも変わってないのだろうか。
「…神社に願い事したなぁ〜、なんだっけ、」
今になっては思い出せない。そんな昔のことなのだ。
mm「…らぁくん、?!」
「…桃瀬?!お前この学校だったの?!」
mm「そうだよ〜っ!え〜、久しぶり〜!」
「久しぶり〜、どう?元気してた?」
mm「元気よ〜!らぁくんは?」
「めっちゃ元気。この学校も変わってねぇな〜、」
mm「そうなんだよね〜、老朽化してるけど……変わんないよ」
「…あー、なんか辛気臭くなりそう。俺担任らしいから、良ければここの生徒教えてよ。何組だっけな〜、5年3組!」
mm「え!そうなの?!私2組!3組にはね〜……まぁ、お楽しみじゃない?みんな元気だよ!」
「お楽しみって……なんか嫌な予感〜!」
mm「あははっ、どうだろうねぇ〜」
「…うし、」
初めて教室に入る時は、いつも緊張する。
名簿を見たが、なんだが嫌な予感がする。
頼む、勘違いであってくれ……!
ガラガラッ、
「…はーいみんな静かに〜」
俺が教室に入れば、すぐに静かになる。
やりやすそうなクラスだな……
「…えー、今日からこの担任の猿山らだおです。俺はね〜、今年ここに赴任したけど、元々はここの生徒だったんで、先輩としてお願いします〜」
パチパチ…
「そしたらみんなにも自己紹介してもらおうかな。名前言って、一言お願い〜」
出席番号順に、自己紹介を始める。
だが、最初から嫌な予感が的中した。
rb「天乃ろぼ太です。1年間よろしくお願いしまーす」
天乃ろぼ太。天乃絵斗の弟だ。
どうする?絶対に普通の生徒と同じ対応ができない。
キツくあたってしまうかもしれない。
それは嫌だ。先生として、子供のため。
このクラスには、桃瀬の弟もいた。
そういや同じ年に産まれてたっけな。
まぁいい。
今年は生徒とあまり関わらない、最低限のことをやる先生になれば……
無駄だった。
鳥井、鬱島、捏島、豚平、呂戊太、この5人は先生とかにめっちゃだる絡みするタイプだった。
豚平と呂戊太はまだ優等生な方だ。だが他の3人が面倒臭いのだ。
俺は諦めて仲良くするように心がけた。
1年後
「…えー、とね、まぁ今年も担任だから、よろしく〜」
zm「また猿かよぉ〜!」
「あ?なんだ希??ありがとうだろうがよぉ〜」
kn「らだお先生とゾム、今年もそんな感じなんやねぇ!」
rb「そんな感じとか言うなや、w」
ut「らだお先生今年もよろ〜」
「おう今年はメンドーなこと起こすなよ〜」
tn「こいつまた起こしますよどうせ!」
ut「トントンひどい?!」
「…ふっ、」
今年も、同じ奴らの担任をもった。
こいつらといるのは意外と楽しい。
…だが、親が関係するとややこしい。
tn「失礼します〜」
「おー、豚平。…あれ桃瀬?」
mm「やっほ〜、どうですか私の弟は〜」
「優等生ですよ〜、てかお前いつも見てんだろw」
mm「いいじゃん別にぃ〜、私達が話すのもここぐらいだよー?」
「職員室でいっつも話してんだろ。んで、豚平のことだけど……」
tn「…いやもう優等生ってことでいいですよ。なんで2人そんな仲いいんすか」
mm「幼なじみです〜」
tn「えっ」
「…内緒な?」
zm「猿〜きたで〜」
「おーゾム。あ、鳥井さんもお久しぶりです〜」
zm母「いやーもうホンマに!大丈夫ですかウチの子は〜?またヤンチャしてません〜?」
「いやぁ〜まぁヤンチャですよ。でも優しいところもありまして〜、」
ut「らだお先生来たよ〜」
「鬱島。お前5分遅れだぞ〜」
ut「しょうがないでしょおかん待ってたんだから〜!」
ut母「やぁもうほんますんませんねぇ〜、いやぁこの学校迷っちゃうわぁ、」
「初めてとかだとムズいっすよね〜、んで鬱島なんですけど〜」
「…あれ、捏島。……親は?」
kn「忙しいっから来たくないんやって!おとんもどうでもえぇって!」
「……そうか、……捏島、この学校の七不思議知ってるか?」
kn「…なんやったっけ?」
「体育館前の神社で願い事をすると、なんでも願いが叶うんだ。……そこで、家族が仲良くなるよう願ってみたら?」
kn「…!やってくるわ!!」
「あ、廊下は走んな〜!」
捏島は、どこか自分に重ねていたんだろうな。
小さい頃の自分に。
rb「…せんせー?来ましたよー?」
「呂戊太。……と、天乃、」
am「……久しぶり。」
「…久しぶり、…呂戊太君なんですけど〜、」
rb「え、いや、待って?空気凍ってるけど?!気まずいんですけど?!」
「ごめんな〜、俺ら昔色々あったんだよ。んで……まぁ置き勉しすぎてて、」
am「……呂戊太???」
rb「……だって重いやんかぁ、?」
「……まぁこんなとこですね。それじゃ、本日は終了ということで、」
am「…らっだぁ、…少し、少しだけ話せないっ、?」
「……はぁ、呂戊太、先出ちゃいな。俺は君のお兄さんと二者面談するから。」
rb「…はーい、」
「……んで?なんだよ?」
am「…久しぶりにっ、…あそび、行かない、?」
「…はぁ?」
遊び?なぜ?大人なのに?
am「ほら!子供の頃、それといった遊びはしてなかったでしょ?!今はみんなあんま話せないし…あ、こういう時を除いてね?戌亥も最近医者頑張ってるらしいよ!だからまたみんなでさ、色んなことしたいなって、」
「……お前はいつまで経っても子供だなぁ、w」
am「…!子供心は忘れないってね!」
「だからいつまで経っても母親が見つかんないんじゃねぇの?」
am「…え、?」
腹が立つ。
いつまで経っても子供みたいで、気楽で。
まだ、4人で仲良しだと思ってる。
俺らの道は別れてんだよ。地元にいると言えど。
みんな、忙しいんだよ。
自分の時間を、他人に使いたくない。
am「…らっだぁ、?なに言って、」
「そのらっだぁ、って言うのもやめろよ。もう大人なんだよ。」
「俺はもう、あの頃の俺じゃねぇんだよ。」
そう言うと、彼は呆然とする。
言いすぎたか。
まぁいい。保護者と先生。その関係になればいいのだ。
am「…そっ…かぁ、そうなんだね、……わかった。ありがとう……ごめん時間つかってっ、!じゃあ、ありがとうございました、」
ガラガラ……
天乃は、静かに、泣くのを堪えて教室を出た。
疲れてるから当たりが強いのかと思ったのだろうか。
脳みそお花畑なら、有り得るかもしれない。
「…今年の面談めんどくせぇな〜、」
そんな愚痴を零していた。
そして、呪いが始まった。
俺は夜の学校に居て、血だらけで。
気づいたらこうなっていたため何が何だか分からなかった。だが自分の手に握りしめられた鎌。返り血。
なにかを殺めた?
そう思うと思考回路がぐんと減る。
俺は体に従うことにした。
歩きながら、生徒達を帰らせるために鎌で⬛︎す。
⬛︎して⬛︎して、███
█████████
███████████████
████████████
気がついたら、目の前に天乃が居た。
そうだ。遊びたいんだっけ。
なら喧嘩をやめないと。
「…仲直りしようよ?天乃?」
am「…ッ、今お前が一方的にキレてるだけなんだよっ!!」
そこからも、皆と遊んだ。追いかけっこで、おれが鬼。
おれが全員捕まえたら帰ってくれる。
たのしいな。
うれしいな。
もっとしたいな。
気がついたら、暗闇に居た。
寒くて
苦しくて
泣きそうだった。
rb?「よぉあんちゃん。封印は初めてかい?」
「…だれだよ、」
rb?「俺は天乃呂戊太。まぁ大人版なんやけどな。館で希とか言うクソに呪いの偶像押し付けられて鬼になったんよ。」
「…おに、?」
rb?「そー。あんちゃんの場合はー、願い事の代償やな。まぁどんまい!」
「…願いの、」
rb?「そんな気落とさんといてよ〜、俺もここ一人で寂しかったんだからさぁー」
「……」
俺は、どうやら封印されたらしい。
そこにいた呂戊太(大人)と話をして、それで時を過ごした。
いくら経ったのだろう。戌亥が来た。
「……戌亥っ、?!」
in「……やっと、見つけた……」
「…おまっ、なんでここにっ、はぁ?!」
in「いいか猿山らだお。お前がいないと桃瀬が駄目人間になるんだよ!飲み会のあとから、お前の相談ばっかしてきて、様子がおかしかったんだよ!」
「…桃瀬が?」
in「そう!お前が居なくなったことで、支障があるんだよ!だから……
俺が呪いを引き受ける!」
「…呪いを?」
in「俺はもう何度も人殺しをした。お前より悪人だ。ほら、さっさとこっから出るんだよ」
「…いやいや、は、?そしたら戌亥が一緒ここで、」
in「そうだよ。もうすぐ天乃が自分の役割を終える。そしたら俺は封印される。んでお前が出る。」
「いや、出るってなんだよ。お前はそれでいいの?いつだって自己犠牲してきてさ、戌亥の意思はどうなってんだよっ!」
in「……俺は、これが本望だ。」
「…っ、意味わかんねぇ、」
in「……ほら、そうこうしている内にもう出れんぞ?天乃は宿命を受け入れた。次はお前の番だ。」
「……戌亥、ありがとな!」
in「…仲直り、早くしろよ!」
どぷん
俺は、現世に戻った。
封印が、とけ███
じ███
█████████
███████████████
「……あれ、俺なんで鳥居の前いんの、?」
早く教室行かねぇと。
や〜、今年1年もあいつらと一緒か〜、
鳥居から、誰かが話しかけてきた。
『がんばれよ』
「……あれ、気の所為か、?」
…なんかを忘れているような、
「まぁいいや。」
「…あ、桃瀬」
mm「らぁくん、おはよう〜、」
「…げ、天乃」
am「げってなんだよ!今日保護者呼ばれてるからきたんだけど?」
「…あぁ、あれか。」
am「アレ?俺内容知らないんだけど」
「知らなくていいんじゃねぇの?どうせあたふたしてるだけだろw」
am「ひどっ?!桃瀬さんこれどう思う?」
mm「私はらぁくんの味方かなぁ〜」
ふたりと仲良く話す。
4人で昔みたいに。
……あれ、?4人?3人じゃ、
……そうだ、
「…仲直り、」
am「…?らっだぁどうしたの?仲直り?」
mm「大丈夫?」
「…いや、なんか、仲直りしないとって……」
am「いや、誰とだよ!wする相手いんの?w」
mm「そうよ〜w、らぁくん友達少ないのに!」
「あ?言ったな?wタダじゃおかねぇぞ?w」
3人で、またいつものように話す。
子供の頃に戻ったように。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
よく読めたね。1万3100文字だよほぼ。
くろれぐ2周年なのでみんなめっちゃ祝ってください。ちらちら。
これからも末永くくろれぐをよろしくお願いします!3年目も頑張ります!
では!!!!!
コメント
6件
呪鬼めっちゃ好きです!読みやすくて、内容が面白かったです!
めっちゃ凄いです…!!!!😭😭💘 2周年おめでとうございます ー !!! 🎉・:*:・。 本編に繋がってるところマジ尊敬です…😭💘💘
え凄い話の流れが全部繋がってるしsrとamのいざこざをまとめるのが上手すぎる……泣 ほんとに深い……いい……