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本編とは関係ないです。
太敦です。
これどういう系なんやろか。
スタート。
「おい!この唐変木!何時まで怠けるつもりだ」
「一生〜」
「貴様〜!!」
「……敦くんは?」
「仕事に行っている」
「ふぅん……」
何を思ったのか、太宰はソファから立ち上がり、
探偵社の扉を開け、出てった。
「彼奴っ〜!!!!」
何時も通り、仕事をサボる太宰を叱る国木田。
其の何時も通りの光景を見ていた乱歩が、
何を思うのか、誰も知らない。
「只今帰りました〜!」
「おお、帰って来たか」
「今回の依頼はどうだった」
「とても勉強になりました!」
「そうか、良かった」
何とも微笑ましい風景だ。
「敦〜一寸来て〜」
「あっはい!」
「何ですか?乱歩さん」
「君、太宰の事どう思ってる?」
「え……?普通に尊敬してる、とか……」
「へぇ……」
「よし、もう行っていいよ!」
「……?」
其の時の乱歩の行動の意味は、判らなかった。
「敦くんは?」
「?休暇だが……」
「そう」
何やら安心した様な表情に違和感を持つも、
また直ぐに何時も通りのケロリと戻ったので気にする事は無かった。
「…………」
「兄様〜!愛していますわぁ〜!」
「わっ、な、ナオミ……」
「兄様は?」
「あ、あぁ、愛してるよ」
「うふふっ!大好きですわぁ〜っ!」
「仲良しだねぇ……」
「あっ太宰さん、すみません、煩かったですか?」
「いやいや、微笑ましいよ」
優しく微笑み乍云った。
「そういえば、太宰さん、最近敦くんと一緒じゃないですよね」
其の声に反応し、太宰が固まった。
「……そうかなぁ?」
「また自殺に失敗してしまった……」
はぁ……と溜息をつきながら路地を歩く。
人気が少なく、何処と無く不気味に感じる。
「あっ、太宰さん!」
背後から聞こえた、太陽の様な声が太宰の耳に入る。
「また自殺してたんですか?もう……」
「あ、敦、くん」
「どうしました?」
「えっと……」
戸惑う様な反応に敦は不安を覚える。
「あの……大丈夫、ですか……?」
手を伸ばし、太宰の顔へ近付けた。
其の手を、
太宰は、思い切り払った。
「え……?」
「っ、あ」
珍しく泣きそうな顔をした太宰は、
其のまま路地を突っ切って行った。
「太宰さん!!」
「太宰さん!何処ですか!」
必死に声を上げ、太宰を探す。
其の時ふと小さく息遣いが聞こえた。
泣いている様な、泣いていない様な、息遣い。
「太宰さん……?」
「! 」
「あ、敦くん……」
そこに居たのは、紛れもない、太宰だった。
「どう、したんですか……?」
「……見苦しい所を見せてすまないね」
「大丈夫だよ」
「……大丈夫じゃ、無いですよね」
「前からでしたけど、太宰さん、何だか変ですよ」
「どうして、僕を避ける様な事……」
そこで言葉を区切った。
有り得ない事を、考えてしまったから。
何だか、太宰さんを見ていると、
今にも、逃げ出す様な、泣き出す様な顔をしていたから。
「……私はね、君がダメ何だよ」
「……はい?」
「駄目って……」
「ダメなのだよ」
「君を、好きになってしまったから」
「!?」
突然の告白につい後退む。
「ごめんね。こんな男に好きだなんて云われるなんて、」
「気持ち悪いよね」
「え、」
「お願いだから、嫌わないで…」
其の声と表情に心が揺れる。
「太宰さん、は、ソレが怖かったんですか」
「あぁ、そうだ。情けないよね」
「好きな子に、それも同性の後輩に、」
「拒絶されるのが恐いなんて」
揺れる其の瞳が、心に突き刺さって離れない。
嗚呼、この人にも、感情があったんだな。
それも、一番人間らしくて、グチャリとしたもの。
「太宰さん、僕も、実は好きなんですよ?」
「え……?」
「僕も、太宰さんが大好きです」
「好きで好きで、たまりません」
「好き……?私が……?」
「はい!」
「……あっはは!」
「な、何がおかしいんですか!」
「否、こんなに悩む必要あったのかなって!」
「何だ、簡単じゃないの」
珍しく大笑いする姿に惹かれ、
敦迄笑いにつられる。
「確かに、案外呆気ないですね!」
「あぁ、つくづく思うよ」
想いは口にしないと伝わらない、
今、其の意味を確りと理解した。
˚*.✩オマケ ✩.*˚
「敦くん〜」
「?何ですか〜?」
「はいコレ、猪口だよ」
「あっ、そっか今日バレンタイン……」
「乱歩さんもどーぞ!与謝野さんも!」
「あー……全員に配るのか……」
「んで、敦くん」
「え?僕もう……」
「今夜家においで?」
「〜〜っ!」
その後仲良く朝を迎えたのでした〜!
めでたしめでたし……
乱歩っぽ「僕何の為に登場したの??」
仰る通り☆