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涼ちゃん…😭 目覚めてよかった…😭😭😭 感動と歓喜で胸がいっぱいです… 続き楽しみに待ってます! 主さんほんと天才です✨
💙side
僕のせいだ。あの時声をかけてさえいれば。
💙「俺のせいだ(小声)」
♥️「え?若井…。なんて言った?」
💙「全部俺のせい……。」
💙「俺、分かってたのかもしれない。
りょうちゃんが苦しんでいたの……。」
♥️「どういうこと、?」
💙「この前りょうちゃん家に行った時。いつもと違った……。りょうちゃんの指あの時からボロボロだった。表情もどこか暗くて消えてしまいそうだった。俺が声をかけてあげれば良かったのに怖くて出来なかった。メンバーとして支え会わなくちゃいけないのに(涙)ごめんほんとごめん…。 」
元貴は唖然とした表情のまま止まっていた。
♥️「嘘でしょ…。僕、なにも知らなかった。気づけなかった。いつも近くにいたのに。ねえりょうちゃん、なんで隠してたの?!なにがあったの?教えてよ…。」
元貴は泣きながら眠っているりょうちゃんに語りかけた。でもりょうちゃんは起きない。一定のリズムを刻んでいる心電図の音だけが病室内
に響く。これからどうすればいい?君の居ないミセスはどうしたらいいの?
君はどうして自殺しようとしたの?
あの事件から3日後、りょうちゃんはまだ目が覚めない。俺も元貴も家に帰っても眠れない。俺たちが居ない時に心臓が止まってしまったらと思うと。この事件は公表していない。ミセスはりょうちゃんが目を覚ますまで休止にした。
今日も眠っている君の病室に入る。相変わらず静か。
💙「良かった」
君の心臓が動いていることが嬉しく思う。りょうちゃんにはたくさん点滴がついている。医師いわくかなりの栄養失調で点滴が必要らしい。一番目を引くのはお腹の傷。背中から刺されたのだが、ナイフがお腹まで貫通してたらしい。とても痛そうでガーゼには少し血がしみている。手術をしたが大きさから分かるように、この傷のあとは一生残る。消えない。
点滴が刺されている手首を見るとたくさんのリスカのあとがある。どれも深く痛々しい。どれほど辛い思いをしていたのか、俺は優しく君の傷口を撫でる。
ガラッ(ドアが開く)
♥️「あっ…、若井、来てたんだ
りょうちゃん起きた?」
💙「まだ、かな」
♥️「そっか…。」
あたり前だが2人とも元気がない。元貴は家から持ってきたタオルを水で濡らし、りょうちゃんの顔を綺麗に拭く。りょうちゃんよ自慢の髪も櫛で優しく少しずつとかす。リスカの傷も看護師さんから貰った塗り薬を使って優しく塗ってあげる。この時だけいつも元貴は苦しそうの表情を浮かべる。これが元貴のルーティン。りょうちゃんの身なりを整える。
💙「りょうちゃん、綺麗になったね 」
♥️「うん、元が綺麗だから輝いて見える」
元貴ほりょうちゃんの頭を優しく撫でて手を握る。すると元貴は深呼吸をしてりょうちゃんに話かける。
♥️「りょうちゃん、起きてよ…。今日は天気が良くて気持ちいいんだよ。一緒にお出かけしたいんだよね、りょうちゃんのピアノまた聞きたいなぁ」
元貴は震える声でりょうちゃんに話かける。もちろん返事は無い。
♥️「……。目を覚ましてよ、僕りょうちゃんの笑顔がないと無理。君のその優しい笑顔がみんなを幸せにいてたんだよ……。起きてよりょうちゃん(涙)お願いだから」
💛side
暗闇の中。僕ひとり。海の底に来てしまったのだろうか。ここは地獄?まぁなんでもいいか、
僕は要らなかった、どこにもだから殺された。元々いていい人間じゃなかった。これで2人も幸せだろう。あんな人生を送るよりこっちのほうが断然ましだ。
ある時僕の前に光る扉が出てきた。なんだろう?でも嫌な予感がする。またあの世界にとんでいきそうで。嫌だ、どうせいらわれているし、キーボードも弾けない。何よりふたりを信じることが出来ない。
僕が扉から離れようとすると何かが僕を引っ張った。そのまま扉の向こうへ連れてかれてしまった。
💙side
今日も俺たちはりょうちゃんのお見舞い。あれから何日たったっけ?もう1ヶ月半か。りょうちゃんそろそろ起きてよ。そうりょうちゃんの手を握った。元貴もりょうちゃんに抱きついている。その時、
握っている指がピクリと動いた気がした。急いで確認すると、やはり動いている。
💙「りょうちゃん!?」
💙「元貴!今動いた!!」
♥️「え!!ほんと!」
💙「りょうちゃん! 」
♥️「りょうちゃん!」
俺たちは軽くりょうちゃんの肩を叩いて名前を呼んだ。するとりょうちゃんは少しずつ目を開けた。焦点があっていないが見えているようだ。俺はすぐナースコールを押した。すぐ医師が駆けつけた。医師はとても驚いていた。そして喜んでくれた。いったん俺たちは医師に言われて廊下に出た。りょうちゃんについている管を外すためだと言う。俺たちは泣いた。声をあげて。嬉しかった。あの笑顔がまた見れると思ったら。
♥️「りょうちゃん、良かった(涙涙)」
💙「ほんとに!(涙涙涙)」