自分の身に何が起こったのか、理解するのにしばらくかかった。
メイクを失敗してへこんだ様子のルチオがおかしくて、可愛いな、なんて思ってしまって。
思わず笑ってしまったら目が合って、そしていきなり引っ張られて――抱き締められた。
抱き締められている?
「……え!?」
夢じゃない。ルチオの胸に顔をうずめる様な姿勢で抱きしめられている。
「あ、あ、あの……!?」
慌てて身じろぐと、背中に回った腕に力がこもった。ほんの少しだったけど、それでもロメは動きを止めた。
押し当てられた耳からシャツ越しにトットットットットッ、とリズミカルな鼓動が伝わってくる。
「お前さ……マジでザックに一目惚れしたの?」
いつもよりずっと近い***********************
*****
*******************
********************
*****************
*******************
***************
***************
続きはVIPプランで読みましょう
10,000以上のストーリーが読み放題
VIP限定ストーリーが読める
広告表示なし
いつでもキャンセル可能。