どのくらい経ったのだろうか。
ふいに、穏やかな声がかけられた。
「……起きてる?体は、まだ動かせないかな」
ぼやけた視界が。何度か瞬くとはっきりと焦点を結ぶ。ロメは眩しそうに、こちらを覗き込んでいるダンを見返した。
「自分で飲めるかな……薬だよ。すぐに楽になるからね」
口に、とろりとした液体が流し込まれる。何とか飲み下すと、冷たい感触が喉を滑り落ちて体の隅々まで巡っていくような感覚が駆け巡った。
体のこわばりがゆっくりとほぐれていく。
「どう? 声は出る? 体の痛みはどうかな」
「……大丈夫、です」
ロメはのろのろと体を起こした。体が自由に動けるようになると同時に、先ほどまで荒れ狂っていた心が急速に静まっている。奇妙な静けさが*********************
*********************
******
**************************
************
************
****************
**************
コメント
1件