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「『友達』のままなんて」
質問されたと同時に、つながれた手にまた力がこもった。
(赤桐(あかぎり)くんとふたりで会おうと思った理由……って)
こんなふうにあらためて聞かれると恥ずかしい。
でも……赤桐くんはまじめな顔で私を見ているし、ちゃんと返事が聞きたいと思っているのも伝わってくる。
「理由は……。赤桐くんに誘ってもらえて嬉しかったから」
「え……?」
「いつも赤桐くんと遊ぶのは、塾のみんなも一緒だったから。正直ふたりは緊張したけど……。でも誘ってもらえたのは、私を“仲良し”って思ってくれているからだと思ったの。そのことが嬉しかったんだ」
恥ずかしいけど、これはきっと普段の感謝も伝えられる機会だ。
「私、男の人とあまり話せないから、赤桐くんがいつも話しかけてくれて感謝してるの。だから、その……。今日も誘ってくれてありがとう」
照れながら笑いかける私を、赤桐くんは驚いた******
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